×

tomoロゴ tomo

三角比の相互関係の証明 その3|1 + tan²A = 1 / cos²A はなぜ成り立つ?

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今回は、三角比の相互関係の中でも見た目がちょっとごつい公式をやるぞ。

高校数学Iの三角比では、次の公式が出てくる。

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

この公式を見ると、

「1にtanの2乗を足したら、cosの2乗の逆数になる……?」

と、少しややこしく感じるかもしれない。

しかし、この公式も丸暗記だけで終わらせる必要はない。

実は、

sin²A + cos²A = 1 から作れる式

なのだ。

クマシロ
クマシロ

見た目は強そうだが、正体はそこまで怖くない。前にやった sin²A + cos²A = 1 を変形しただけなんだ。

この記事では、

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

がなぜ成り立つのかを、三角比の相互関係からわかりやすく解説する。

今日のゴール

今回のゴールは、この公式を証明することだ。

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

ポイントは1つだけ。

sin²A + cos²A = 1 を cos²A で割る

これだけだ。

クマシロ
クマシロ

新しい公式に見えるが、実は前の公式を割っただけだ。公式同士はちゃんとつながっているぞ。

出発点は sin²A + cos²A = 1

まず、前回の公式を確認しよう。

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

これは、三平方の定理から出てくる三角比の相互関係だった。

今回の公式は、この式から作る。

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

見た目は違うが、出発点は同じだ。

クマシロ
クマシロ

まずは sin²A + cos²A = 1 をスタート地点にする。ここから式を変形していくぞ。

両辺を cos²A で割る

次に、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

の両辺を、

$$
\cos^2 A
$$

で割る。

すると、

$$
\frac{\sin^2 A}{\cos^2 A}
+
\frac{\cos^2 A}{\cos^2 A}
=
\frac{1}{\cos^2 A}
$$

となる。

ここから、左辺を整理していこう。

まず、

$$
\frac{\cos^2 A}{\cos^2 A} = 1
$$

である。

また、

$$
\frac{\sin^2 A}{\cos^2 A}
$$

は、

$$
\left(\frac{\sin A}{\cos A}\right)^2
$$

と同じである。

そして、

$$
\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}
$$

なので、

$$
\left(\frac{\sin A}{\cos A}\right)^2 = \tan^2 A
$$

となる。

したがって、

$$
\frac{\sin^2 A}{\cos^2 A}
+
\frac{\cos^2 A}{\cos^2 A}
=
\frac{1}{\cos^2 A}
$$

は、

$$
\tan^2 A + 1 = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

となる。

順番を入れ替えると、

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

証明完了だ。

クマシロ
クマシロ

sin²Aをcos²Aで割るとtan²Aになる。cos²Aをcos²Aで割ると1になる。だから、この形になるんだ。

例題:cosAからtanAを求める

では、実際にこの公式を使ってみよう。

たとえば、次のような問題を解いてみよう。

$$
\cos A = \frac{4}{5}
$$

のとき、

$$
\tan A
$$

を求めなさい。

 

公式より、

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

である。

まず、

$$
\cos A = \frac{4}{5}
$$

なので、

$$
\cos^2 A = \left(\frac{4}{5}\right)^2
$$

$$
\cos^2 A = \frac{16}{25}
$$

したがって、

$$
\frac{1}{\cos^2 A}
=
\frac{1}{\frac{16}{25}}
$$

分数の逆数を考えると、

$$
\frac{1}{\frac{16}{25}}
=
\frac{25}{16}
$$

よって、

$$
1 + \tan^2 A = \frac{25}{16}
$$

となる。

ここから1を移項する。

$$
\tan^2 A = \frac{25}{16} – 1
$$

$$
\tan^2 A = \frac{25}{16} – \frac{16}{16}
$$

$$
\tan^2 A = \frac{9}{16}
$$

したがって、

$$
\tan A = \frac{3}{4}
$$

となる。

※高校数学Iの三角比で、角Aが鋭角の場合は、tanAは正の値として考える。

クマシロ
クマシロ

cosAがわかっているとき、この公式を使えばtanAを出せる。特にcos²Aが出てくる問題で使いやすいぞ。

この公式を使う場面

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

は、主に次のような場面で使う。

特に高校数学では、

tanとcosをつなぐ公式

として使う。

注意:この公式は cosA = 0 のときは使えない

ここで、少しだけ注意しておこう。

今回の証明では、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

の両辺を、

$$
\cos^2 A
$$

で割った。

つまり、

$$
\cos^2 A
$$

が0ではないことが前提になる。

高校数学Iの三角比で、角Aが鋭角の場合は、

$$
\cos A > 0
$$

なので問題ない。

ただし、一般の三角関数まで広げると、

$$
\cos A = 0
$$

になる角では、この式はそのまま使えない。

クマシロ
クマシロ

割り算するときは、0で割っていないかに注意だ。数学ではここ、けっこう大事だぞ。

まとめ

オッケー最後にまとめとこうか。

今回の三角比の相互関係の公式はこれ。

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

で、こいつの正体は、

sin²A + cos²A = 1 を cos²A で割った式

だったんだな。

クマシロ
クマシロ

三角比の相互関係は、バラバラの公式じゃない。前の公式を変形すると、次の公式が出てくる。ここまで見えると、かなり強いぞ。

 

それじゃあな。

三角比の相互関係の証明 その2|sin²A + cos²A = 1 はなぜ成り立つ?

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今回は、三角比の相互関係の中でも超重要な公式をやるぞ。

高校数学Iの三角比では、次の公式が出てくる。

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

この公式を見ると、

「sinを2乗して、cosを2乗して、足したら1……?」

と、少し不思議に見えるかもしれない。

しかし、この公式も丸暗記するだけのものではない。

実は、

三平方の定理から出てくる式

なのだ。

クマシロ
クマシロ

sin²A + cos²A = 1 は、急に出てきた謎の公式じゃない。直角三角形に戻せば、ちゃんと正体が見えるぞ。

この記事では、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

がなぜ成り立つのかを、直角三角形と三平方の定理を使ってわかりやすく解説する。

 

直角三角形で考える

直角三角形ABCを考える。

角Aに注目しよう。

このとき、辺の長さを次のようにおく。

三角比の定義より、

$$
\sin A = \frac{a}{c}
$$

$$
\cos A = \frac{b}{c}
$$

となる。

ここで大事なのは、

ということだ。

クマシロ
クマシロ

sinAとcosAは、どちらも斜辺cで割っている。ここがあとで効いてくるぞ。

sin²A と cos²A を作る

まず、

$$
\sin A = \frac{a}{c}
$$

なので、両方を2乗すると、

$$
\sin^2 A = \left(\frac{a}{c}\right)^2
$$

つまり、

$$
\sin^2 A = \frac{a^2}{c^2}
$$

となる。

同じように、

$$
\cos A = \frac{b}{c}
$$

なので、

$$
\cos^2 A = \left(\frac{b}{c}\right)^2
$$

つまり、

$$
\cos^2 A = \frac{b^2}{c^2}
$$

となる。

クマシロ
クマシロ

sin²Aは、sinAを2乗するという意味だ。sinAの右上に2がついているから、sinA全体を2乗するんだな。

sin²A + cos²A を計算する

では、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A
$$

を計算してみよう。

さきほどの式を代入すると、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A
=
\frac{a^2}{c^2} + \frac{b^2}{c^2}
$$

となる。

分母が同じなので、分子を足す。

$$
\frac{a^2}{c^2} + \frac{b^2}{c^2}
=
\frac{a^2 + b^2}{c^2}
$$

ここで、直角三角形なので、三平方の定理より、

$$
a^2 + b^2 = c^2
$$

である。

したがって、

$$
\frac{a^2 + b^2}{c^2}
=
\frac{c^2}{c^2}
$$

となる。

そして、

$$
\frac{c^2}{c^2} = 1
$$

だから、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

となる。

証明完了だ。

クマシロ
クマシロ

最後は三平方の定理だ。a² + b² が c² になるから、分子と分母が同じになって1になるんだ。

例題:sinAからcosAを求める

では、実際にこの公式を使ってみよう。

たとえば、

$$
\sin A = \frac{3}{5}
$$

のとき、

$$
\cos A
$$

を求めなさい。

という問題だ。

 

三角比の相互関係の公式より、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

だから、

$$
\left(\frac{3}{5}\right)^2 + \cos^2 A = 1
$$

となる。

まず、

$$
\left(\frac{3}{5}\right)^2 = \frac{9}{25}
$$

なので、

$$
\frac{9}{25} + \cos^2 A = 1
$$

移項して、

$$
\cos^2 A = 1 – \frac{9}{25}
$$

$$
\cos^2 A = \frac{25}{25} – \frac{9}{25}
$$

$$
\cos^2 A = \frac{16}{25}
$$

よって、

$$
\cos A = \frac{4}{5}
$$

となる。

※高校数学Iの三角比で、角Aが鋭角の場合は、cosAは正の値として考える。

クマシロ
クマシロ

sinがわかれば、sin² + cos² = 1 を使ってcosを出せる。逆に、cosがわかっているときはsinを出せるぞ。

この公式を使う場面

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

は、主に次のような場面で使う。

特に高校数学では、

sinとcosをつなぐ公式

としてよく使う。

まとめ

今回は、

$$
\sin^2 A + \cos^2 A = 1
$$

がなぜ成り立つのかを確認した。

ポイントは、三角比の定義と三平方の定理だ。

クマシロ
クマシロ

公式は暗記してもいい。でも、正体までわかっていると強い。sin² + cos² = 1 は、三平方の定理から来ているんだ。

次は、

$$
1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}
$$

を見ていこう。

 

それじゃあな。

三角比の相互関係の証明 その1|tan = sin / cos

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今回は、三角比の公式の正体を明かしていくぞ。

高校数学Iの三角比では、次の公式が出てくる。

$$
\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}
$$

この公式を見ると、

「また覚える公式が増えた……」

と思うかもしれない。

しかし、この公式は丸暗記するものではない。

実は、

三角比の定義からそのまま作れる式

なのだ。

クマシロ
クマシロ

tanA = sinA / cosA は、新しいルールじゃない。sin、cos、tanの定義を整理すると、自然に出てくる式なんだ。

この記事では、

$$
\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}
$$

がなぜ成り立つのかを、直角三角形を使ってわかりやすく解説する。

直角三角形で考える

直角三角形ABCを考える。

角Aに注目しよう。

このとき、辺の長さを次のようにおく。

三角比の定義より、

$$
\sin A = \frac{a}{c}
$$

$$
\cos A = \frac{b}{c}
$$

$$
\tan A = \frac{a}{b}
$$

となる。

ここで大事なのは、それぞれの意味だ。

つまり、sinとcosにはどちらも「斜辺」が出てくる。

クマシロ
クマシロ

sinもcosも、斜辺で割っている。ここがポイントだぞ。

sinA を cosA で割ってみる

では、

$$
\frac{\sin A}{\cos A}
$$

を計算してみよう。

三角比の定義より、

$$
\sin A = \frac{a}{c}
$$

$$
\cos A = \frac{b}{c}
$$

だから、

$$
\frac{\sin A}{\cos A}
=
\frac{\frac{a}{c}}{\frac{b}{c}}
$$

となる。

分数の割り算なので、逆数をかける。

$$
\frac{\frac{a}{c}}{\frac{b}{c}}
=
\frac{a}{c} \times \frac{c}{b}
$$

ここで、c が約分できる。

$$
\frac{a}{c} \times \frac{c}{b}
=
\frac{a}{b}
$$

したがって、

$$
\frac{\sin A}{\cos A}
=
\frac{a}{b}
$$

となる。

クマシロ
クマシロ

sinをcosで割ると、斜辺cが消える。すると、高さ÷横だけが残るんだ。

tanA の定義と同じになる

さきほど、

$$
\frac{\sin A}{\cos A}
=
\frac{a}{b}
$$

となった。

一方で、tanAの定義は、

$$
\tan A = \frac{a}{b}
$$

だった。

つまり、

$$
\frac{\sin A}{\cos A}
$$

も、

$$
\tan A
$$

も、どちらも

$$
\frac{a}{b}
$$

を表している。

だから、

$$
\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}
$$

が成り立つ。

証明完了だ。

例題:sinAとcosAからtanAを求める

では、実際に使ってみよう。

たとえば、

$$
\sin A = \frac{3}{5}
$$

$$
\cos A = \frac{4}{5}
$$

のとき、

$$
\tan A
$$

を求めなさい。

という問題だ。

 

公式より、

$$
\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}
$$

だから、

$$
\tan A = \frac{\frac{3}{5}}{\frac{4}{5}}
$$

となる。

分数の割り算なので、

$$
\tan A = \frac{3}{5} \times \frac{5}{4}
$$

$$
\tan A = \frac{3}{4}
$$

したがって、

$$
\tan A = \frac{3}{4}
$$

である。

クマシロ
クマシロ

sinとcosがわかっているなら、tanは割れば出せる。これがこの公式の使いどころだ。

まとめ:この公式を使う場面

$$
\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}
$$

は、主に次のような場面で使う。

特に高校数学では、

sinとcosからtanを作る公式

としてよく使うぞ。

 

クマシロ
クマシロ

公式は暗記だけで終わらせるな。定義に戻れば、「なぜそうなるのか」が見えてくるぞ。

 

それじゃあな。

三角比の相互関係とは?3つの公式と使い方をわかりやすく解説

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今日は三角比の相互関係をやるぞ。sin、cos、tanのつながりをまとめていく。

高校数学Iの三角比では、

$$\sin A$$

$$\cos A$$

$$\tan A$$

が出てくる。

この3つは、それぞれ別々のものに見えるかもしれない。

しかし、実は互いにつながっている。

そのつながりを表した公式を、

三角比の相互関係

という。

三角比の相互関係として、特に大事なのは次の3つだ。

$$\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}$$

$$\sin^2 A + \cos^2 A = 1$$

$$1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}$$

クマシロ
クマシロ

公式が3つ並ぶと、ちょっと圧があるな。でも大丈夫だ。今日は「何に使うのか」から見ていくぞ。

この記事では、三角比の相互関係の意味と、3つの公式の使い方を具体例で解説する。

公式1:tanA = sinA / cosA

まずは、

$$\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}$$

だ。

これは、

tanはsinをcosで割れば求められる

という公式だ。

たとえば、

$$\sin A = \frac{3}{5}$$

$$\cos A = \frac{4}{5}$$

のとき、

$$\tan A$$

を求めてみよう。

公式より、

$$\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}$$

だから、

$$\tan A = \frac{\frac{3}{5}}{\frac{4}{5}}$$

となる。

分数の割り算なので、

$$\tan A = \frac{3}{5} \times \frac{5}{4}$$

$$\tan A = \frac{3}{4}$$

したがって、

$$\tan A = \frac{3}{4}$$

だ。

クマシロ
クマシロ

sinとcosがわかっているなら、tanは割れば出る。tanはsinとcosのセットから作れるんだな。

 

この公式は、

sinとcosがわかっていて、tanを求めたいとき

に使うぞ。

公式2:sin²A + cos²A = 1

次に、

$$\sin^2 A + \cos^2 A = 1$$

を見ていこう。

ここで、

$$\sin^2 A$$

は、

$$\sin A$$

を2乗するという意味だ。

つまり、

$$\sin^2 A = (\sin A)^2$$

である。

同じように、

$$\cos^2 A = (\cos A)^2$$

だ。

この公式は、

sinとcosの2乗を足すと1になる

という意味だ。

たとえば、

$$\sin A = \frac{3}{5}$$

のとき、

$$\cos A$$

を求めてみよう。

公式より、

$$\sin^2 A + \cos^2 A = 1$$

なので、

$$\left(\frac{3}{5}\right)^2 + \cos^2 A = 1$$

$$\frac{9}{25} + \cos^2 A = 1$$

$$\cos^2 A = 1 – \frac{9}{25}$$

$$\cos^2 A = \frac{16}{25}$$

よって、

$$\cos A = \frac{4}{5}$$

となる。

※高校数学Iの三角比で、角Aが鋭角の場合は、cosAは正の値として考える。

クマシロ
クマシロ

sinがわかれば、sin²+cos²=1からcosを出せる。三平方の定理の親戚みたいな公式だな。

 

この公式は、

に使うぞ。

公式3:1 + tan²A = 1 / cos²A

最後に、

$$1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}$$

を見ていこう。

これは少し見た目が重い。

だが、使い方としては、

tanとcosをつなぐ公式

だと思えばいい。

たとえば、

$$\cos A = \frac{4}{5}$$

のとき、

$$\tan A$$

を求めてみよう。

公式より、

$$1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}$$

だ。

$$\cos A = \frac{4}{5}$$

なので、

$$\cos^2 A = \left(\frac{4}{5}\right)^2 = \frac{16}{25}$$

したがって、

$$\frac{1}{\cos^2 A} = \frac{1}{\frac{16}{25}} = \frac{25}{16}$$

よって、

$$1 + \tan^2 A = \frac{25}{16}$$

$$\tan^2 A = \frac{25}{16} – 1$$

$$\tan^2 A = \frac{9}{16}$$

したがって、

$$\tan A = \frac{3}{4}$$

となる。

クマシロ
クマシロ

この公式はちょっとごつい。でも、cosからtanを出したいときに使える。見た目でビビらなくていいぞ。

 

この公式は、

cosとtanの関係を使いたいとき

に使うぞ。

まとめ:3つの公式の使い分け

三角比の相互関係は、どの公式を使えばいいか迷いやすい。

そんなときは、次のように考えるとよい。

使いたい場面 使う公式
sinとcosからtanを求めたい $$\tan A = \frac{\sin A}{\cos A}$$
sinからcos、またはcosからsinを求めたい $$\sin^2 A + \cos^2 A = 1$$
tanとcosをつなげたい $$1 + \tan^2 A = \frac{1}{\cos^2 A}$$
クマシロ
クマシロ

どの値がわかっていて、何を求めたいのか。そこから使う公式を選ぶんだ。公式は暗記だけじゃなく、使いどころが大事だぞ。

 

それじゃあな。

三角比の利用|俯角を使って校舎から運動場までの距離を求める問題

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今日は三角比を使って、校舎から運動場までの距離を求める問題をやるぞ。

高校数学Iの三角比では、次のような問題が出てくる。

高さ18mの校舎の屋上の地点Pから、運動場の端Aを見下ろしたところ、俯角は28°であった。
校舎の真下の地点をQとするとき、校舎から運動場の端までの距離AQは何mか。
四捨五入して、小数第1位まで求めよ。
ただし、$$\tan 28^\circ = 0.5317$$ とする。

この問題では、

が与えられている。

そして、求めたいのは、

校舎から運動場の端までの距離AQ

だ。

ポイントは、

俯角を、地面側の角度として使う

ことだ。

クマシロ
クマシロ

上から見下ろす角度が出てきたら俯角だ。こいつは、地面側の角度に移して考えると使いやすいぞ。

俯角(ふかく)とは何者??

俯角とは、水平な線から下を見下ろしたときの角度のことだ。

校舎の屋上から運動場を見る。

ビルの上から地面を見る。

崖の上から海を見る。

こういうときに出てくる角度が俯角だ。

今回の問題では、校舎の屋上Pから運動場の端Aを見下ろした角度が28°なので、

$$28^\circ$$

が俯角になる。

図の見方

校舎の屋上の点をP、校舎の真下の点をQとする。

運動場の端をAとする。

このとき、校舎の高さは、

$$PQ = 18$$

だ。

求めたいのは、地面の距離である

$$AQ$$

だ。

つまり、直角三角形APQにおいて、

という問題になる。

クマシロ
クマシロ

高さはわかっている。知りたいのは横の距離AQだ。ここで三角比の出番だな。

俯角28°はどこで使うのか

ここで少し注意が必要だ。

問題文には、

$$俯角28^\circ$$

と書かれている。

俯角は、屋上Pを通る水平な線と、PからAへ向かう視線との間の角度だ。

しかし、直角三角形APQで使いたい角度は、地面側の角Aだ。

実は、この2つの角度は等しくなる。

なぜなら、屋上Pを通る水平な線と、地面の線AQは平行だからだ。

そのため、錯角の関係で、

$$\angle A = 28^\circ$$

となる。

 

 

クマシロ
クマシロ

俯角は上にある角だけど、平行線の性質で地面側の角に移せる。ここがこの問題の山場だ。

なぜtanを使うのか

直角三角形APQで考える。

角Aは28°。

向かい側の辺はPQで、長さは18m。

となりの辺はAQで、これを求めたい。

tanは、

$$\tan A = \frac{対辺}{隣辺}$$

だった。

今回の図では、

$$\tan 28^\circ = \frac{PQ}{AQ}$$

となる。

PQは18mなので、

$$\tan 28^\circ = \frac{18}{AQ}$$

だ。

 

 

クマシロ
クマシロ

高さと横の距離が出てきたらtanだ。今回は「高さ ÷ 距離」になっているぞ。

AQを計算する

では、AQを求めよう。

$$\tan 28^\circ = \frac{18}{AQ}$$

問題より、

$$\tan 28^\circ = 0.5317$$

なので、

$$0.5317 = \frac{18}{AQ}$$

したがって、

$$AQ = \frac{18}{0.5317}$$

となる。

計算すると、

$$AQ = 33.8536\cdots$$

だ。

四捨五入して、小数第1位まで求めるので、

$$AQ \fallingdotseq 33.9$$

したがって、校舎から運動場の端までの距離は、

33.9m

となる。

まとめ

三角比を使って、校舎から運動場までの距離を求めるときは、俯角とtanを使う。

今回の問題では、俯角が28°なので、地面側の角Aも28°として考えるぞ。

クマシロ
クマシロ

俯角は地面側の角に移す。高さと横の距離はtanでつなぐ。これで校舎の問題もいける。それじゃあな。

三角比で木の高さを求める方法!仰角と目の高さに注意

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今日は三角比を使って、木の高さを求める問題をやるぞ。

高校数学Iの三角比では、次のような問題が出てくる。

木の根元から8m離れた地点で、木の先端を見上げたところ、仰角は35°であった。
目の高さを1.4mとすると、木の高さは何mか。
四捨五入して、小数第1位まで求めよ。
ただし、$$\tan 35^\circ = 0.7002$$ とする。

この問題では、

が与えられている。

そして、求めたいのは、

木の高さ

だ。

一見すると、どうやって高さを出すのか迷うかもしれない。

でも、考え方はシンプルだ。

tanを使って、最後に目の高さを足す

これだけだ。

クマシロ
クマシロ

このタイプの問題は、tanで「目の高さから上の部分」を出して、最後に目の高さを足す。そこが勝負どころだな。

この記事では、この例題を使って、三角比で木の高さを求める方法をわかりやすく解説していく。

そもそも仰角(ぎょうかく)とは何者??

仰角とは、水平な線から上を見上げたときの角度のことだ。

木の先端やビルの屋上を見上げるときに出てくる角度だな。

今回の例題では、木の先端を見上げた角度が35°なので、

$$35^\circ$$

が仰角になる。

クマシロ
クマシロ

仰角は、上を見る角度だ。木のてっぺんを見るなら、だいたい仰角の出番だな。

図の見方

木の根元をQ、木の先端をPとする。

人の目の位置をAとし、人が立っている足元をBとする。

Aから木に向かって水平な線を引き、その水平な線が木と交わる点をRとする。

すると、求めたい木の高さPQは、

$$PQ = PR + RQ$$

と表せる。

ここで、

$$RQ = 1.4$$

だ。

なぜなら、RQは地面から目の高さまでの長さだからだ。

つまり、

$$PQ = PR + 1.4$$

となる。

クマシロ
クマシロ

いきなり木全体の高さを求めるんじゃないぞ。まずは目の高さから上の部分、つまりPRを求めるんだ。

なぜtanを使うのか

今回できる直角三角形は、

$$\triangle APR$$

だ。

角Aは35°。

横の長さARは8m。

求めたい高さPRは、角Aから見て向かい側の辺だ。

ここで使うのがtanだ。

tanは、

$$\tan A = \frac{対辺}{隣辺}$$

だった。

今回の図では、

$$\tan 35^\circ = \frac{PR}{AR}$$

となる。

ARは8mなので、

$$\tan 35^\circ = \frac{PR}{8}$$

だ。

したがって、

$$PR = 8 \tan 35^\circ$$

となる。

クマシロ
クマシロ

高さと横の距離が出てきたら、tanを疑え。tanは「高さ ÷ 横」みたいに使える場面が多いぞ。

PRを計算する

では、PRを計算しよう。

$$PR = 8 \tan 35^\circ$$

問題より、

$$\tan 35^\circ = 0.7002$$

なので、

$$PR = 8 \times 0.7002$$

計算すると、

$$PR = 5.6016$$

となる。

つまり、目の高さから木の先端までの高さは、

$$5.6016m$$

だ。

目の高さを足す

ここで終わりではない。

PRは、木の高さ全体ではない。

PRは、

目の高さから木の先端までの高さ

だ。

木の高さPQを求めるには、目の高さ1.4mを足す。

$$PQ = PR + RQ$$

$$PQ = 5.6016 + 1.4$$

$$PQ = 7.0016$$

よって、木の高さは、

$$7.0016m$$

となる。

小数第1位まで求めるので、四捨五入して、

$$PQ \fallingdotseq 7.0$$

したがって、答えは、

7.0m

だ。

クマシロ
クマシロ

PRを出して満足するなよ。最後に目の高さ1.4mを足す。ここがこの問題の落とし穴だ。

 

それじゃあな!

三角比の表から角度を求める方法!sinの値から角度を逆引きする

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。ラーメン屋も時々、休むぞ

高校数学Iの三角比では、

三角比の表

を使うことがある。

前回「三角比の表の使い方」は、三角比の表から

$$\sin 33^\circ$$

$$\cos 36^\circ$$

$$\tan 42^\circ$$

のような値を読み取った。

つまり、

角度から三角比の値を調べる

という使い方だ。

でも、三角比の表にはもう1つの使い方がある。

それが、

三角比の値から角度を求める

という使い方だ。

クマシロ
クマシロ

前回は、角度から値を読んだな。今回は逆だ。三角比の値から角度を探すぞ。

この記事では、三角比の表から角度を求める方法を、例題を使ってわかりやすく解説していく。

三角比の表から角度を求める方法

では、例題を見てみよう。

右の直角三角形ABCにおいて、
$$\sin A = \frac{4}{5}$$
である。
三角比の表を使って、角Aのおよその大きさを求めよ。

この問題では、角Aのsinの値がわかっている。

$$\sin A = \frac{4}{5}$$

だ。

ここから、三角比の表を使って角Aを求めていくぞ。

1:三角比の値を小数に直す

まず、

$$\frac{4}{5}$$

を小数に直す。

$$\frac{4}{5} = 0.8$$

なので、

$$\sin A = 0.8$$

だ。

ここで探したいのは、

sinの値が0.8に近い角度

ということになる。

クマシロ
クマシロ

分数のままだと表で探しにくい。まずは小数に直して、表の数字と同じ形にするんだ。

2:三角比の表のsinの列を見る

次に、三角比の表を見る。

今回わかっているのは、

$$\sin A = 0.8$$

だ。

だから、見るのは

正弦 sin の列

だ。

ここでcosの列やtanの列を見てはいけない。

sinAがわかっているなら、sinの列を見る。

cosAがわかっているなら、cosの列を見る。

tanAがわかっているなら、tanの列を見る。

クマシロ
クマシロ

sinAって書いてあるのにcosの列を見るなよ。表の中で迷子になるぞ。

3:0.8に近い値を探す

sinの列を見たら、

$$0.8$$

に近い値を探す。

三角比の表を見ると、

$$\sin 53^\circ = 0.7986$$

という値が見つかる。

この

$$0.7986$$

は、

$$0.8$$

にかなり近い。

そのため、

$$\sin A = 0.8$$

なら、

$$A \fallingdotseq 53^\circ$$

と考えることができる。

つまり、

角Aは約53°

だ。

クマシロ
クマシロ

完全に同じ値がなくてもあわてるな。近い値を探すんだ。0.8に近いのは0.7986。だから約53°だ。

 

三角比の表から角度を求める手順まとめ

三角比の表から角度を求める手順をまとめると、こうなる。

  1. 三角比の値を小数に直す
  2. sin・cos・tanのどの列を見るか決める
  3. 表の中から近い値を探す
  4. その値に対応する角度を読む

 

クマシロ
クマシロ

値を小数にする。列を決める。近い値を探す。角度を読む。この4ステップだ。

 

今回は、

$$\sin A = 0.8$$

から角Aを求めた。

でも、cosやtanでもやることは同じだ。見る表の列が違うだけさ。

つまり、

を見るだけだ。

クマシロ
クマシロ

どの三角比が与えられているかで、見る列が変わる。sinならsin、cosならcos、tanならtanだ。

 

つまりつまり、三角比の表は、

という2通りの使い方ができるってことだ。

クマシロ
クマシロ

三角比の表は、行きも帰りも使える。角度から値を読むだけじゃなく、値から角度も探せるんだ。それじゃあな。

三角比の表の使い方!sin・cos・tanの値を表から読み取る方法

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。猫に睨まれても、気にすんなよ

高校数学Iの三角比では、こんな表が出てくる。

これは、

三角比の表

だ。

三角比の表には、角度ごとに

の値が並んでいる。

たとえば、

$$\sin 33^\circ$$

$$\cos 36^\circ$$

$$\tan 42^\circ$$

のような値も、三角比の表を使えば調べることができる。

クマシロ
クマシロ

表が出てくると急に事務作業っぽくなるが、ビビるな。これはただの読み取り問題だ。

三角比の表の使い方は、かなりシンプルだ。

角度の行を見つけて、sin・cos・tanの列を読む

これだけだ。

この記事では、三角比の表の読み方を、例題つきでわかりやすく解説していくぞ。

 

三角比の表の使い方

三角比の表を見るときは、次の2つを確認する。

  1. 何度の値を求めるのか
  2. sin、cos、tanのどれを求めるのか

たとえば、

$$\sin 33^\circ$$

を求めたいなら、

だ。

だから、表の中で

33°の行

sinの列

が交わるところを読む。

これが、

$$\sin 33^\circ$$

の値になる。

クマシロ
クマシロ

行が角度、列がsin・cos・tanだ。交わるところを読むだけ。電車の乗り換えより簡単だ。

例1:sin33°を三角比の表から読み取る

では、実際に三角比の表を使ってみよう。

まずは、

$$\sin 33^\circ$$

を求める。

手順はこうだ。

  1. 表の左端から33°の行を探す
  2. 正弦 sin の列を見る
  3. 33°の行とsinの列が交わるところを読む

三角比の表を見ると、33°の行のsinの値は、

$$0.5446$$

だ。

したがって、

$$\sin 33^\circ = 0.5446$$

となる。

クマシロ
クマシロ

sin33°を求めるなら、33°の行とsinの列。狙うマスを間違えるなよ。

例2:cos36°を三角比の表から読み取る

次は、

$$\cos 36^\circ$$

を求めてみよう。

cosは、日本語では

余弦

という。

 

 

だから、三角比の表では

余弦 cos の列

を見る。

手順はこうだ。

  1. 36°の行を探す
  2. 余弦 cos の列を見る
  3. 36°の行とcosの列が交わるところを読む

三角比の表を見ると、36°の行のcosの値は、

$$0.8090$$

だ。

したがって、

$$\cos 36^\circ = 0.8090$$

となる。

クマシロ
クマシロ

cosを求めるのにsinの列を読んだらアウトだ。角度だけじゃなく、列もちゃんと見ろ。

例3:tan42°を三角比の表から読み取る

最後に、

$$\tan 42^\circ$$

を求めてみよう。

tanは、日本語では

正接

という。

 

 

だから、三角比の表では

正接 tan の列

を見る。

手順はこうだ。

  1. 42°の行を探す
  2. 正接 tan の列を見る
  3. 42°の行とtanの列が交わるところを読む

三角比の表を見ると、42°の行のtanの値は、

$$0.9004$$

だ。

したがって、

$$\tan 42^\circ = 0.9004$$

となる。

クマシロ
クマシロ

tanは正接の列を読むんだ。

 

三角比の表で小数が出てくる理由

三角比の表を見ると、

$$0.5446$$

$$0.8090$$

$$0.9004$$

のような小数が並んでいる。

これは、sin、cos、tanの値が、角度によって細かく変わるからだ。

たとえば、30°、45°、60°のような特別な角度では、三角比の値を分数や平方根で表すことが多い。

しかし、33°や36°や42°のような角度では、値がきれいな分数にならないことが多い。

そこで、三角比の表では、値を小数で表している。

多くの表では、小数第4位くらいまで書かれていることが多い。

クマシロ
クマシロ

33°みたいな角度は、値がスパッときれいに出ないことが多い。だから表に小数で載せてあるんだな。

三角比の表でよくあるミス

三角比の表は、読み方自体は難しくない。

ただし、ミスは起きやすい。

よくあるミスを確認しておこう。

ミス1:sin・cos・tanの列を間違える

一番多いのは、列を間違えるミスだ。

たとえば、

$$\sin 33^\circ$$

を求めるのに、cosの列を読んでしまう。

これはかなり危険だ。

求めたいものがsinなのか、cosなのか、tanなのかを必ず確認しよう。

ミス2:角度の行を1つずらして読む

次に多いのが、角度の行をずらして読むミスだ。

33°を読むつもりが、32°や34°の行を読んでしまうことがある。

表を読むときは、角度の行を横にまっすぐたどろう。

ミス3:小数を写し間違える

三角比の表では、小数が出てくる。

たとえば、

$$0.5446$$

のような値だ。

このとき、

$$0.5456$$

のように、数字を1つ写し間違えることがある。

小数第4位まで書く場合は、最後の数字まで丁寧に確認しよう。

ミス4:sinとcosの値の変化を混同する

0°から90°の範囲では、角度が大きくなると、

という特徴がある。

たとえば、30°から40°へ角度が大きくなると、sinは大きくなり、cosは小さくなる。

この感覚を持っておくと、読み間違いに気づきやすい。

クマシロ
クマシロ

sinは角度が大きくなると増える。cosは減る。表を読むときの違和感チェックに使えるぞ。

三角比の表は「計算する表」ではなく「読む表」

三角比の表を見ると、数字がたくさん並んでいるので難しく見えるかもしれない。

でも、基本的には計算する表ではない。

読み取る表

だ。

つまり、

だけでいい。

クマシロ
クマシロ

数字が多いだけで、やってることはシンプルだ。探して、横に見て、読む。それだけだな。

 

それじゃあ。

 

直角三角形の三角比の求め方!高校数学のsin・cos・tanを例題で解説

 

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。犬に、吠えかすなよ

高校数学Iで三角比を習うと、こんな問題が出てくる。

いきなり、

$$\sin A$$

$$\cos A$$

$$\tan A$$

を求めよ、と言われると身構えるかもしれない。

だが、安心しろ。

このタイプの問題でやることは、かなりシンプルだ。

角Aから見て、対辺・底辺・斜辺を見分ける

これができれば、あとは公式に入れるだけだ。

クマシロ
クマシロ

sin、cos、tanは呪文じゃねえ。直角三角形の辺の比だ。

この記事では、直角三角形から三角比を求める方法を、例題を使ってわかりやすく解説していくぞ。

直角三角形から三角比を求める方法

直角三角形から三角比を求める手順は、次の3つだ。

  1. 角Aに注目する
  2. 対辺・底辺・斜辺を見分ける
  3. sinA・cosA・tanAの公式に入れる

これだけだ。

三角比の問題というと難しく聞こえるが、最初の基本問題では、

どの辺をどの辺で割るか

を考えているだけだ。

クマシロ
クマシロ

三角比は、公式を覚える前に「どの辺がどれか」を見抜くのが勝負だ。

 

では、最初に出した例題を解いていこう。


この問題では、角Aに注目する。

まずは、角Aから見て、

がどれなのかを確認するぞ。

斜辺を見つける

斜辺は、直角の向かい側にある辺だ。

この問題では、

$$\angle C = 90^\circ$$

なので、直角はCにある。

直角Cの向かい側にある辺は、

$$AB$$

だ。

したがって、

$$AB = \sqrt{13}$$

が斜辺になる。

対辺を見つける

対辺は、角Aの向かい側にある辺だ。

角Aの向かい側にある辺は、

$$BC$$

だ。

したがって、

$$BC = 3$$

が対辺になる。

底辺を見つける

底辺は、角Aに接している辺のうち、斜辺ではない辺だ。

角Aに接している辺は、

$$AB$$

$$AC$$

だ。

このうち、ABは斜辺だった。

だから、残った

$$AC = 2$$

が底辺になる。

つまり、この直角三角形では、

となる。

クマシロ
クマシロ

ここまで来たら、ほぼ勝ちだ。あとはsin、cos、tanの公式にぶち込むだけだな。

sinAを求める

sinAの公式は、

$$\sin A = \frac{対辺}{斜辺}$$

だったな。

今回の直角三角形では、

だから、

$$\sin A = \frac{3}{\sqrt{13}}$$

となる。

したがって、

sinA = 3/√13

だ。

分母を有理化するなら、

$$\sin A = \frac{3\sqrt{13}}{13}$$

となる。

クマシロ
クマシロ

分母に√があるのが気になる場合は、有理化しておけばいいぞ。

cosAを求める

cosAの公式は、

$$\cos A = \frac{底辺}{斜辺}$$

だったな。

今回の直角三角形では、

だから、

$$\cos A = \frac{2}{\sqrt{13}}$$

となる。

したがって、

cosA = 2/√13

だ。

分母を有理化するなら、

$$\cos A = \frac{2\sqrt{13}}{13}$$

となる。

tanAを求める

tanAの公式は、

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

だったな。

今回の直角三角形では、

だから、

$$\tan A = \frac{3}{2}$$

となる。

したがって、

tanA = 3/2

だ。

答えをまとめる

よって、この例題の答えは、

$$\sin A = \frac{3}{\sqrt{13}}$$

$$\cos A = \frac{2}{\sqrt{13}}$$

$$\tan A = \frac{3}{2}$$

となる。

有理化して書くなら、

$$\sin A = \frac{3\sqrt{13}}{13}$$

$$\cos A = \frac{2\sqrt{13}}{13}$$

$$\tan A = \frac{3}{2}$$

だ。

クマシロ
クマシロ

三角比は、辺の長さそのものじゃねえ。辺と辺の比だ。だから分数で出てくるんだな。

図の向きが変わっても、やることは同じ

三角比の問題では、図の向きが変わることがある。

たとえば、直角三角形が横向きだったり、上下が逆だったりすることもある。

だが、心配するな。

やることは同じだ。

角Aから見て、対辺・底辺・斜辺を見分ける

これだけだ。

 

三角比は、最初は記号が多くて難しく見える。

でも、基本はかなりシンプルだ。

クマシロ
クマシロ

直角三角形を見たら、まず角Aから見る。対辺、底辺、斜辺を見分ける。あとは割るだけだ。それじゃあな。

sin・cos・tanの覚え方!文字の形で三角比を一発で覚える方法

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今日はsin・cos・tanを文字の形で覚えていくぞ。

高校数学Iで、いきなり出てくる謎の3兄弟がいる。

sin・cos・tan

だ。

読み方は、

だな。

クマシロ
クマシロ

sinは召喚獣じゃねえし、tanは日焼けじゃねえぞ。こいつらは三角比だ。

三角比では、次の公式を覚えることになる。

$$\sin A = \frac{対辺}{斜辺}$$

$$\cos A = \frac{底辺}{斜辺}$$

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

……いや、多いな。

いきなり3つの分数を渡されると、

「どれが対辺で、どれが斜辺で、どれが底辺だっけ?」

となりやすい。

そこで今回は、

sin・cos・tanを文字の形で覚える方法

を紹介するぞ。

アルファベットの形を、直角三角形の辺に重ねて考えるだけでいい。

sinの覚え方:Sを右に90度倒す

まずはsinからいこう。

sinは、

$$\sin A = \frac{対辺}{斜辺}$$

だったな。

ここで、sinの頭文字である

S

に注目する。

このSを、右に90度倒してみる。

すると、倒れたSの形が、直角三角形の

に重なるように見える。

つまり、Sを倒すと、

sinAで使う「対辺」と「斜辺」が見える

というわけだ。

クマシロ
クマシロ

sinのSは、斜辺と対辺にからみつくSだ。Sを倒して、使う辺を思い出せ。

だから、sinAは、

$$\sin A = \frac{対辺}{斜辺}$$

になる。

ここで大事なのは、分数の上下だ。

sinAは、

だ。

つまり、

sinA = 対辺 ÷ 斜辺

と覚える。

cosの覚え方:Cは斜辺と底辺に対応する

次はcosだ。

cosは、

$$\cos A = \frac{底辺}{斜辺}$$

だったな。

ここで、cosの頭文字である

C

に注目する。

Cの形を、直角三角形に重ねて考える。

すると、Cの開いている形が、

に対応しているように見える。

cosで使うのは、

斜辺と底辺

だ。

対辺は使わない。

クマシロ
クマシロ

cosのCは、斜辺と底辺をつかみにいくCだ。対辺には手を出さねえ。

だから、cosAは、

$$\cos A = \frac{底辺}{斜辺}$$

になる。

ここでも、分数の上下を確認しておこう。

cosAは、

だ。

つまり、

cosA = 底辺 ÷ 斜辺

と覚える。

tanの覚え方:筆記体tを三角形に重ねる

最後はtanだ。

tanは、

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

だったな。

ここで、tanの頭文字である

t

に注目する。そして、今回は筆記体のtの登場だ。

この形を直角三角形に重ねると、

に対応して見える。

tanで使うのは、

対辺と底辺

だ。

sinやcosでは斜辺が出てきた。

でも、tanでは斜辺を使わない。

クマシロ
クマシロ

tanは斜辺を使わねえ。tの縦と横だけ見れば、対辺と底辺が出てくるぞ。

だから、tanAは、

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

になる。

tanAは、

だ。

つまり、

tanA = 対辺 ÷ 底辺

と覚える。

文字の形で覚えるときのまとめ

ここまでをまとめるぞ。

三角比 文字のイメージ 使う辺
sin A Sを右に90度倒す 対辺・斜辺 対辺 ÷ 斜辺
cos A Cを三角形に重ねる 底辺・斜辺 底辺 ÷ 斜辺
tan A 筆記体tを重ねる 対辺・底辺 対辺 ÷ 底辺

式でまとめると、

$$\sin A = \frac{対辺}{斜辺}$$

$$\cos A = \frac{底辺}{斜辺}$$

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

だ。

クマシロ
クマシロ

sinはS、cosはC、tanはt。文字の形を三角形に重ねれば、どの辺を使うかが見えてくる。

 

それじゃあな!

なぜtanは正接というのか?接線から名前の由来を解説

 

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今日はtanの名前の由来を見ていくぞ。

 

人間界の高校数学 I で、sin、cosに続いて出てくるやつがいる。

tan

だ。

読み方は「タンジェント」。

日本語では、

正接(せいせつ)

という。

 

クマシロ
クマシロ

tanはタンタンメンのことじゃねえぞ。数学界では、直角三角形の辺の比だ。

 

高校数学では、

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

と習う。

つまり、角Aに注目したとき、

向かい側の辺を、となりの辺で割ったもの

がtanAだ。

でも、ここで気になることがある。

なぜtanは、

正接

というのか。

今回は、このtanと正接の名前の由来を見ていくぞ。

 

tanは日本語で「正接」という

まず、対応を確認しておこう。

記号 読み方 日本語名
sin サイン 正弦
cos コサイン 余弦
tan タンジェント 正接

 

つまり、

$$\tan A$$

は、日本語でいうと、

角Aの正接

という意味になる。

 

クマシロ
クマシロ

正接。名前だけ聞くと、正しく接する何か、って感じだな。実はその感覚、わりと近い。

 

まずは、

tanA = 対辺 ÷ 底辺

と考えればいい。

そのうえで、名前の由来を見ていこう。

 

tanの由来は「接線」

tanのもとの言葉は、

tangent

だ。

tangentには、

接線

という意味がある。

接線とは、円にちょうど1点で触れる直線のことだ。

 

 

クマシロ
クマシロ

円にベタッと刺さる線じゃねえ。1点だけで、スッと触れる線。それが接線だ。

 

円と直線が、ある1点でちょうど触れている。

このとき、その直線を

接線

という。

tanの名前は、この接線と深く関係している。

 

なぜtanは接線と関係するのか?

ここで、半径1の円を考えてみよう。

半径1の円の中心をOとする。

そして、中心Oから角Aの方向に線を引く。

その線を、円の右側にある接線まで伸ばす。

すると、接線上にある高さが出てくる。

この高さが、実は

tanA

になる。

 

 

クマシロ
クマシロ

tanは直角三角形だけのやつに見えるが、昔の姿を見ると、円の接線の上に立ってるんだ。

 

なぜなら、その直角三角形では、

になるからだ。

だから、

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

であり、底辺が1なら、

$$\tan A = 対辺$$

になる。

この対辺が、接線上にできる長さなんだ。

 

では「正接」の「接」は何を表している?

日本語名の

正接

にも、「接」という漢字が入っている。

これはもちろん、

接線

の「接」と関係している。

つまり、正接とは、

接線に関係する三角比

ということだ。

日本語では tangent = 接線 の意味を反映して「正接」になったんだな。

 

sinは「弦」と関係していた。

cosは「余角の弦」と関係していた。

そしてtanは、

接線

と関係している。

 

クマシロ
クマシロ

正弦の「弦」、余弦の「弦」、正接の「接」。名前にちゃんと図形の記憶が残ってるんだな。

 

 

まとめ:tanは接線から来た名前

最後にまとめるぞ。

tanは、もともと

tangent

から来ている。

tangentには、

接線

という意味がある。

そして、日本語ではtanを

正接

という。

 

高校数学では、

$$\tan A = \frac{対辺}{底辺}$$

と習う。

でも、名前の由来から見ると、tanは

円の接線と関係する三角比

だ。

半径1の円で考えると、tanAは

接線上に現れる長さ

として見ることができる。

 

クマシロ
クマシロ

tanはタンタンメンじゃねえ。接線の上に立つ三角比だ。それじゃあな。

 

なぜcosは余弦というのか?余角のsinから名前の由来を解説

 

クマシロ
クマシロ

よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。常連に、なっちまうな。

 

人間界の高校数学 I で、sinの次に出てくるやつがいる。

cos

だ。

読み方は「コサイン」。

日本語では、

余弦(よげん)

という。

 

クマシロ
クマシロ

ルパン三世に出てきそうな名前だな

 

高校数学では、

$$\cos A = \frac{底辺}{斜辺}$$

と習う。

つまり、角Aに注目したとき、

となりの辺を、斜辺で割ったもの

がcosAだ。

でも、ここで気になることがある。

なぜcosは、

余弦

というのか。

今回は、このcosと余弦の名前の由来を見ていくぞ。

 

cosは日本語で「余弦」という

まず、対応を確認しておこう。

記号 読み方 日本語名
sin サイン 正弦
cos コサイン 余弦
tan タンジェント 正接

 

つまり、

$$\cos A$$

は、日本語でいうと、

角Aの余弦

という意味になる。

 

クマシロ
クマシロ

ただし「角Aの余弦」と言われても、最初はピンとこねえよな。名前がちょっと古文っぽい。

 

まずは、

cosA = 底辺 ÷ 斜辺

と考えればいい。

そのうえで、名前の由来を見ていこう。

 

cosの「co」は何の意味?

cosの由来を知るには、まず

co

に注目するといい。

cosは、もともと

cosine

の略だ。

そして cosine は、

complementary sine

つまり、

余角のsin

という意味から来ている。

 

クマシロ
クマシロ

cosはざっくり言うと「余角側のsin」なんだ。

 

余角とは何?

余角とは、

足すと90度になる角

のことだ。

たとえば、

となる。

 

つまり、角Aの余角は、

$$90^\circ – A$$

だ。

そして、cosには次の関係がある。

$$\cos A = \sin(90^\circ – A)$$

これは、

角Aのcosは、角Aの余角のsinと同じ

という意味だ。

 

クマシロ
クマシロ

cosAは、Aのとなりにいる余角くんから見たsinでもあるわけだ。

 

なぜcosAは余角のsinになるのか?

直角三角形ABCで考えてみよう。

角Cが直角で、角Aに注目するとする。

このとき、

$$\cos A = \frac{AC}{AB}$$

だ。

なぜなら、角Aから見た底辺がAC、斜辺がABだからだ。

 

では、もう一つの鋭角、角Bに注目してみよう。

直角三角形では、

$$A + B = 90^\circ$$

だから、

$$B = 90^\circ – A$$

になる。

つまり、角Bは角Aの余角だ。

 

ここで角Bのsinを考える。

角Bから見ると、ACは向かい側の辺、つまり対辺になる。

斜辺は同じくABだ。

だから、

$$\sin B = \frac{AC}{AB}$$

となる。

でも、

$$B = 90^\circ – A$$

だから、

$$\sin B = \sin(90^\circ – A)$$

だ。

つまり、

$$\cos A = \frac{AC}{AB}$$

であり、

$$\sin(90^\circ – A) = \frac{AC}{AB}$$

なので、

$$\cos A = \sin(90^\circ – A)$$

になる。

 

 

クマシロ
クマシロ

同じACという辺が、角Aから見ると底辺、角Bから見ると対辺になる。見る角度が変わると、辺の肩書きも変わるんだな。

 

だから日本語では「余弦」という

sinは日本語で

正弦

という。

そしてcosは、

余角の正弦

と考えられる。

だから、

余弦

という名前になっている。

 

ここでいう「余」は、

余った

というより、

余角

の「余」だ。

つまり、余弦とはざっくり言うと、

余角側の正弦

ということだ。

 

クマシロ
クマシロ

余弦は「余りものの弦」じゃねえ。「余角の弦」だ。ここ、消し残すなよ。

 

cosineという英語名も「余角のsine」から来ている

英語のcosineも、意味はかなり近い。

cosineは、ラテン語の

complementi sinus

つまり、

余角のsine

という表現が縮まってできた言葉とされる。

この考え方は、次の式そのものだ。

$$\cos A = \sin(90^\circ – A)$$

 

つまり、cosという名前には最初から、

sinと余角の関係

が入っている。

 

クマシロ
クマシロ

cosは、sinの相棒だ。しかも「90度から見たsin」という、なかなか渋い相棒だな。

 

まとめ:cosは「余角のsin」だった

最後にまとめるぞ。

cosは、日本語で

余弦

という。

高校数学では、

$$\cos A = \frac{底辺}{斜辺}$$

と習う。

しかし、名前の由来から見ると、cosは

余角のsin

だ。

つまり、

$$\cos A = \sin(90^\circ – A)$$

という関係がある。

 

だから、

となる。

 

クマシロ
クマシロ

cosは呪文じゃねえ。余角から見たsinだ。それじゃあな。