マグニチュードと震度の違いがよくわからん!
こんにちは!この記事を書いてるKenだよ。ガパオ、だね。
中学1年生の理科では「地震」について勉強していくよね。ここまで、
を見てきたけど、今日はもう1つ地震の勉強で大事なことを復習していこう。
それは、
マグニチュードと震度の違い
だ。
地震のニュースで頻繁に耳にする言葉だから、勉強しておけば地震ニュースの意味がわかって関心が持てるはずだ。
今日はこの「マグニチュードと震度の違い」をわかりやすく整理していくよ。
- マグニチュードとは
- 震度
- ドラえもんで覚えるマグニチュードと震度の違い
3分でわかる!マグニチュードとは一体何者??
まずはマグニチュードだね。これは一言で言うと、
地震そのものの大きさのこと
だね。
たとえば、ある地点を震源として地震が発生したとしよう。
このとき、地震そのものの大きさがマグニュチュード。
地震そのもののパワーを表すから、どこで観測しても地震のマグニュードは一緒ってことね。
たとえば、地震のマグニチュードが7.0だっとしたら、2つの地点でどちらもマグニチュード7.0ってことになる。
マグニチュードの表し方
地震の規模を表すマグニチュードはMと言う記号で表されるよ。
たとえば、マグニチュード9.0の大きさならば、
M9.0
と表すのね。
マグニチュードは1ちがうと、地震が持っているエネルギーは30倍になる。
マグニチュードで1ちがうと地震の規模がものすごく異なるんだ。
マグニチュードの算出方法
じゃあどうやってマグニチュードを計測しているんだろう??
地震の規模を計測するのってくそ難しそうだよね。
マグニチュードの求め方は簡単に言ってしまうと、
複数の地点にある震度計での揺れ
と
地震の波が距離とともに小さくなっていく程度
を元に算出しているんだ。
2つ目の「地震の波が距離とともに小さくなっていく程度」は地震を観測する国や地域によって異なるから、国ごとに微妙にマグニチュードの計算方法が異なるんだね。
国・地域ごとに地形とか異なるから「地震の波が距離とともに小さくなっていく程度」も変わるでしょってわけ。
それじゃあ震度とは一体何者?
次は震度だね。
こいつは、
ある観測地点における地震の揺れの程度
のこと。
地震をどこで観測するかによって変化するってことね。
たとえば、ある時刻・ある地点で地震が発生したとしよう。
震源に近いA地点ではものすごく混揺れたんだけど、震源地から遠いB地点ではそんなに揺れなかった。
このとき、A地点で観測した震度は5であったのに対して、B地点では震度は2。
こんな感じで、同じ大きさのマグニチュードの地震を観測したとしても、観測地点がどれくらい震源から離れているかによって震度は異なるんだ。
震度の表し方
日本で使われている震度は気象庁が定めている10段階の指標だ(コチラの公式ページより)。
震度階級 | 人の体感・行動 | 屋内の状況 | 屋外の状況 |
---|---|---|---|
0 | 人は揺れを感じないが、地震計には記録される。 | - | - |
1 | 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。 | - | - |
2 | 屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。 | 電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。 | - |
3 | 屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。 | 棚にある食器類が音を立てることがある。 | 電線が少し揺れる。 |
4 | ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。 | 電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。 | 電線が大きく揺れる。自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。 |
5弱 | 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。 | 電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。 | まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。 |
5強 | 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。 | 棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。 | 窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。 |
6弱 | 立っていることが困難になる。 | 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。 |
6強 | 立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 | 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。 |
7 | 固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。 | 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある。 |
震度の算出方法
一昔前まで人の肌感覚で震度というものを計測していたんだ。
けど、さすがにまずいだろってことになって1996年4月から「計測震度計」という機械を使って、震度を計算するようになったんだ。
震度の計測は、
- 計測震度計で揺れを観測
- 計測震度計が計測震度を算出
- 計測震度を震度に直す(0~7)
という3つのステップで計算しているね。
マグニチュードと震度の違いはドラえもんに例えるとわかりやすい
以上がマグニチュードと震度の違いだったよ。
たぶん、まだまだ、マグニチュードと震度の違いにしっくりきてないかもしれない。
最後に、ドラえもんのストーリーでマグニチュードと震度の違いを覚える方法を伝授しよう。
ドラえもんの話の中でも、
ジャイアンがカラオケを歌うシーン
を想像してほしいんだ。
ジャイアンのカラオケを地震とするなら、マグニチュードはジャイアンの声の大きさそのもの。
どこでジャイアンのカラオケを聞こうが、ジャイアンの声の大きさそのものは変わらないはずだね。
次は、そのジャイアンのカラオケを聞いている人々に目を向けてみよう。
もし、のび太がジャイアンのカラオケを1mしか離れていない地点できいてしまったとしたら、のび太には相当な打撃があるかもしれない。
耳がツーンとなりそうだ。
これがのび太が観測したジャイアンのカラオケの声量、つまり地震に例えるなら震度だ。
一方、スネ夫はラジコンを見張らないといけという理由で、ジャイアンのカラオケを20m離れている地点から聞いてる。
まだまだうるさくて辛いけど、スネ夫はのび太に比べると、まだマシ。
ジャスネ夫からしたらちょっとうるさいけど耳がツーンとなってないはず。
これがスネ夫の震度だ。
また、しずかちゃんはバイオリンの練習があるという理由で、ジャイアンがカラオケを歌っている地点からは500m離れた自宅に帰ってしまった。
500m離れていると、流石にジャイアンのカラオケも聞こえなくなり、辺りには静寂が満ちているはず。
耳が痛いわけないし、ダメージも少ない。
いや、ジャイアンがどの曲を歌っているかもわからないだろうね。
これがしずかちゃんの震度。
まとめ:マグニチュードは地震そのもの、震度は観測地点の揺れの程度!
以上がマグニチュードと震度の違いだよ。
途中、ドラえもんの話で混乱したと思うから最後にまとめておこう。
「マグニチュード」とは地震そのものの規模を表す指標(M)で、
「震度」は観測地点の揺れの程度(0~7の10階級)のことだったね。
マグニチュードと震度の違いを知っているだけでも、地震のニュースの内容が理解できたり、関心が持てたりするはず。
マグニチュードと震度の違いをマスターしたら次は「P波とS波の違い」を勉強していこう。
そんじゃねー
Ken