季節風の仕組み・メカニズムをわかりやすく説明してみた

 

中学理科を勉強していると、

季節風(きせつふう)

が出てくるね。

 

どんな風かというと、

大陸と海の間を吹く風の一種

で、

季節によって風向きが変化するっていう特徴があるんだ。

いってしまえば、前回勉強した「海陸風」のスケールが大きいバージョン。

「海陸風」とは、

海と陸の間に生じる風の一種で、

昼と夜で風向きが違う

という特徴があったよね。

 

季節風にも同じような性質があって、それは、

「季節」によって風向きが変わること。

具体的にいうと、

「夏」と「冬」で風向きが違うのよ。

 

季節風の仕組み・メカニズム

季節風を「夏」と「冬」にわけて考えてみよう。

 

夏の季節風

夏は冬に比べて気温が高いから、大陸と海も両者とも温められる。

ただし、ここで注意してほしいのは

海を構成する「水」には、

温まりにくく冷めにくい性質があること。

海のほうが大陸よりも温まりにくいから、

夏は海よりも大陸の温度が高くなるんだ。

だから、大陸の空気温度は上昇。

膨張して密度が低くなって、低気圧になる傾向にあるよ。

 

だから、海上の空気に比べて、低気圧になるんだ。

そして、空気には

気圧の高いところから低いところへ流れる

という性質もあるから、夏の場合だと

気圧の高い「海」から気圧の低い「大陸」に向けて風が吹くんだ。

これが夏の季節風ね。

 

 

冬の季節風

続いては冬の季節風。

冬は寒くなるから大陸と海、両方冷えるよね。

でも、水には

冷めにくい

という性質があったから、冬は大陸よりも海があったかくなるんだ。

大陸よりも海の温度が高いから、海上の空気は膨張。

密度が低くなって「気圧が低下する現象」が起きるよ。

 

そして、空気には

気圧の高いところから低いところへ移動する

という性質があるから、

冬は大陸(気圧が高い)から、海側(気圧が低い)に風が流れるんだ。

これが冬の季節風だよ。

 

日本に吹く季節風はどんなもの?

じゃあ具体的に、日本にはどんな季節風が吹くんだろう?

日本の場合、

西に「ユーラシア大陸」という超巨大な大陸があって、東には「太平洋」という超巨大な海が広がっている。

だから、日本には

ユーラシア大陸と太平洋の季節風

が吹くんだね。

 

日本に吹く季節風(夏)

まず夏を考えてみよう。

夏は大陸が海より温まりやすいから、ユーラシア大陸側の空気が低気圧になるね。

夏は「海」から「陸」へ空気が流れることになる。

これが、日本の夏。

 

日本に吹く季節風(冬)

お次は冬の季節風。

今度は逆に、水の「冷めにくい」という性質から、

海が陸よりも温度が高くなるんだ。

海の空気が膨張して密度が低下し、気圧の高いユーラシア大陸側から太平洋側に空気が流れることになる。

これが冬の季節風だ。

 

ってことで、日本には

  • 暑い夏には太平洋側が低気圧になる
  • 寒い冬にはユーラシア大陸側が低気圧になる

という特徴があるよ。

ユーラシア大陸と太平洋の気圧差によって、夏と冬で逆向きに季節風が吹くんだ。

天気のニュースを見る時に季節風を意識して聞いてみると、新しい発見があるかもしれないね。

 

そんじゃねー

Ken