ここでは化学式を勉強していこう。
化学式とはズバリ、
ある物質を原子の記号で表したもの
なんだ。
化学式の書き方のルール
この化学式の書き方は次の2ステップさ。
物質を構成する原子の記号を書く
まずは物質が何の原子でできているか確かめよう。
その原子の記号を調べて、そいつを書けばいいんだ。
例えば、水の化学式を考えてみよう。
水は電気分解すると、
- 水素
- 酸素
に分かれることが実験で確かめられているね。
だから、
- 水素の原子記号「H」
- 酸素の原子記号「O」
をまずは書いてみよう。
原子の個数を右下に書く
今度はさっき書き出した原子の記号に数字を書いていくよ。
その物質を構成するその原子たちが、一体何個ずつあるのか、という原子の個数を書けばいいんだ。
水の場合は、
- 水素原子が2つ
- 酸素原子が1つ
という分子のグループ単位で存在している、って「分子とは何か」で勉強してきたよね。
水は「水素の原子2つ」と「酸素の原子1つ」で表せるから、それぞれの原子の数の「2」と「1」をさっきの原子記号「H」と「O」の右下に書けばいいんだね。
ただし、
1は省略できる!
だから、酸素の原子は「$\ce{H2O1}$」ではなくて
$$\ce{H2O}$$
と書くよ。
これで化学式をかけるようになったね。
化学式の原子記号の順番はどうなっているの?
ふう、って一休みしたいところだけどさ、ちょっと待って。
原子記号の順番
ってどうなってんの??
例えばさっきの水の例。
$$\ce{H2O}$$
$\ce{H}$と$\ce{O}$のどちらの原子を先に書けばいいんだろう!?
よくわかんないから迷っちゃう。
例えば、塩化ナトリウムは、
$$\ce{NaCl}$$
という化学式だ。
でもさ、ナトリウムの原子記号 $\ce{Na}$ が先なんだろう??
別に、$\ce{ClNa}$でもいいじゃないか・・・・と思うよ。
じつは、この、化学式の原子記号の順番にはルールが存在している。
「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」という組織が公式文書を発表していて、そのルールをみんな使っているんだ。
公式ルールブックを解読して、原子記号の順番もじっくり学びたいところだけど・・・・・無理!
中2理科の学習範囲では説明できないほど複雑なんだ。
ざっくり大まかにいうと、
金属元素を先に、非金属元素を後に
と覚えておけばいいかな。
さっそく、周期表をチェック。
黄緑が金属元素で、オレンジが非金属元素だ。
だから、もっともっとざっくりいうと、
周期表で左にある原子を先に書いて、右側にある原子はその後にかけばいいんだ。
(ただし水素$\ce{H}$は非金属元素だからのぞく!)
しっくりきたいところだけども、
中2理科の学習段階では「まあ、こういうものか・・・・」と念じるしかない!
次は「単体と化合物と混合物と純粋な物質の違い」を勉強していこう。
そんじゃねー