飽和水蒸気量とは何ものだ??
天気の単元で重要になってくるのが、
飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)
だ。
シンプルにいってしまうと、
1m³の空気が含むことができる水蒸気の重さ
のこと。
中1理科で「水に溶けることができる物質の限界量のこと」を「溶解度」って習ったよね?
じつは、空気にも水蒸気を含むことができる限界があるってわけだね。
実はこの飽和水蒸気量というやつは、
温度によって変化するよ。
具体的に言うと、次のように変化するんだ(Wikipediaより)。
気温(℃) 飽和水蒸気量(g/m3) 50 82.8 40 51.1 35 39.6 30 30.3 25 23.0 20 17.2 15 12.8 10 9.39 5 6.79 0 4.85 -5 3.24 -10 2.14 -20 0.882 -30 0.338 -40 0.119 -50 0.0381
この表を見るとわかるけど、
温度が低ければ飽和水蒸気量が小さくなる。
逆に、温度が高ければ飽和水蒸気量も大きくなるよ。
例えば、30° の空気は 1m³ 中 30.3 gの水蒸気を含むことができる。
一方、10° の空気なら 9.39 g しか水蒸気を含めないんだ。
なぜ温度が高くなると飽和水蒸気量が大きくなるのか?
ここで疑問に思ってくるのが、
なぜ温度が高くなると飽和水蒸気量も大きくなるのか?
ってことだよね。
「めんどくさいから温度が変わっても同じでいいじゃん!」
と思っちゃうもんね。
実はこの現象は、
空気の分子の動きを考えるとわかりやすいよ。
温度が上昇すると、空気を構成している小さな粒子(分子)の動きが活発になるんだ。
分子の動き自体が大きくなるから、当然、空気が大きくなる。
だから、水蒸気を多く含めるようになるってわけ。
逆に、温度が下がると空気の分子の動きも小さくなっちゃう。
水蒸気を含むことができるスペースの余裕がなくなっちまうんだね。
飽和水蒸気量がしっくりきたら、湿度を計算してみよう!
そんじゃねー
Ken