【高校数学I】共分散と相関係数の違いとは?意味・求め方をわかりやすく解説
妖練習 連立方程式 文章題 スーパードリル 700
よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。指紋、すげえ
散布図を見ると、
- 正の相関
- 負の相関
- 相関がほとんどない
といった傾向を目で確認できるってことを勉強してきたよな。

でも、
どれくらい強い相関なのか
を数字で表したくなることもある、よな。
そこで登場するのが、
共分散
と、
相関係数
だ。
まず結論からいうと、
$$
\boxed{
共分散
=
2つの変量が同じ方向に動くかを見る値
}
$$
そして、
$$
\boxed{
相関係数
=
共分散を標準化して、
相関の向きと強さを比べやすくした値
}
$$
である。
共分散(きょうぶんさん)とは??
2つの変量を、
$$
x,\ y
$$
とする。
それぞれの平均値を、
$$
\bar{x},\ \bar{y}
$$
とすると、
共分散は、
$$
\boxed{
s_{xy}
=
\frac{1}{n}
\left\{
(x_1-\bar{x})(y_1-\bar{y})
+
\cdots
+
(x_n-\bar{x})(y_n-\bar{y})
\right\}
}
$$
で表される。
つまり、
xの偏差
と、
yの偏差
を掛け合わせて、その平均をとったものだな。
なぜ偏差どうしを掛けるの?
ここが共分散のポイントだ。
まず、
$$
x_i-\bar{x}
$$
は、
xが平均より上か下か
を表す。
同じように、
$$
y_i-\bar{y}
$$
は、
yが平均より上か下か
を表す。
この2つを掛ける。
すると、
両方とも平均より上なら、
$$
(+)\times(+)=+
$$
両方とも平均より下なら、
$$
(-)\times(-)=+
$$
となる。
つまり、
xとyが同じ方向に動くと、偏差の積はプラスになりやすい。
正の相関では共分散が正になりやすい
たとえば、
xが平均より大きいときに、yも平均より大きい。
あるいは、
xが平均より小さいときに、yも平均より小さい。
このようなデータが多ければ、
偏差の積は、
プラスになることが多い。
だから、
$$
\boxed{
s_{xy}>0
}
$$
なら、
正の相関の傾向
があると考えられる。
負の相関では共分散が負になりやすい
今度は、
xが平均より大きいのに、yは平均より小さい。
または、
xが平均より小さいのに、yは平均より大きい。
この場合、
$$
(+)\times(-)=-
$$
あるいは、
$$
(-)\times(+) = –
$$
となる。
だから、
$$
\boxed{
s_{xy}<0
}
$$
なら、
負の相関の傾向
があると考えられる。
共分散が0に近いときは?
偏差の積に、
プラスもマイナスも混ざって、
全体として打ち消し合うと、
共分散は、
$$
0
$$
に近づく。
つまり、
$$
\boxed{
s_{xy}\approx0
}
$$
なら、
直線的な相関が弱い
と考えられる。
ただし、
ここは少し注意が必要だ。
共分散が0に近くても、
必ずしも、
2つの変量にまったく関係がない
とは限らない。
曲線的な関係がある場合などは、
共分散が小さくなることもある。
共分散の符号を整理
共分散は、
次のように見る。
$$
\boxed{
s_{xy}>0
\Rightarrow
正の相関の傾向
}
$$
$$
\boxed{
s_{xy}<0
\Rightarrow
負の相関の傾向
}
$$
$$
\boxed{
s_{xy}\approx0
\Rightarrow
直線的な相関が弱い
}
$$
共分散は、まず「同じ向きに動くか、逆向きに動くか」を見る数字だ。
でも共分散には弱点がある
共分散には、
1つ大きな弱点がある。
それは、
単位や尺度を変えると、値そのものが変わってしまう
ことだ。
たとえば、
身長を、
$$
m
$$
で測るか、
$$
cm
$$
で測るかによって、
データの値は100倍になる。
すると、
共分散の値も大きく変わってしまう。
だから、
単純に、
「共分散が大きいから相関が強い」
とは言いにくい。
そこで相関係数(そうかんけいすう)を使う
共分散の弱点を補うために使うのが、
だ。
相関係数は、
共分散を、xの標準偏差とyの標準偏差の積で割るんだ。
つまり、
$$
\boxed{
r
=
\frac{s_{xy}}{s_xs_y}
}
$$
である。
ここで、
$$
s_x
$$
はxの標準偏差、
$$
s_y
$$
はyの標準偏差だ。
なぜ標準偏差で割るの?
共分散は、
xやyの単位の影響を受ける。
そこで、
それぞれのデータの散らばり具合を表す、
$$
s_x
$$
と、
$$
s_y
$$
で割る。
すると、
単位の影響を取り除くことができる。
つまり、
$$
\boxed{
共分散
\rightarrow
標準偏差で割る
\rightarrow
相関係数
}
$$
という流れだ。
相関係数は必ず-1から1の間
相関係数、
$$
r
$$
には、
大きな特徴がある。
それは、
$$
\boxed{
-1\leq r\leq1
}
$$
となることだ。
どんなデータでも、
相関係数は、
-1より小さくなったり、
1より大きくなったりしない。
相関係数が1に近いとき
$$
r
$$
が、
$$
1
$$
に近いほど、
強い正の相関
がある。
つまり、
$$
\boxed{
r\approx1
\Rightarrow
強い正の相関
}
$$
である。
散布図では、
点が右上がりの直線に近い形で並ぶ。
相関係数が-1に近いとき
$$
r
$$
が、
$$
-1
$$
に近いほど、
強い負の相関
がある。
つまり、
$$
\boxed{
r\approx-1
\Rightarrow
強い負の相関
}
$$
である。
散布図では、
点が右下がりの直線に近い形で並ぶ。
相関係数が0に近いとき
$$
r
$$
が、
$$
0
$$
に近いときは、
直線的な相関が弱い
と考える。
つまり、
$$
\boxed{
r\approx0
\Rightarrow
直線的な相関が弱い
}
$$
ということだ。
相関係数の見方
ざっくり整理すると、
$$
\boxed{
r>0
\Rightarrow
正の相関
}
$$
$$
\boxed{
r<0
\Rightarrow
負の相関
}
$$
である。
そして、
$$
|r|
$$
が、
1に近いほど、
相関が強い。
逆に、
$$
|r|
$$
が、
0に近いほど、
直線的な相関は弱い。
つまり、
符号を見ると向き
絶対値を見ると強さ
がわかる。
共分散と相関係数の違い
ここで、
2つの違いを整理しよう。

共分散
は、
$$
\boxed{
s_{xy}
}
$$
で表し、
2つの変量が同じ方向に動くか、逆方向に動くか
を見る値だ。
一方、
相関係数
は、
$$
\boxed{
r
=
\frac{s_{xy}}{s_xs_y}
}
$$
で表し、
相関の向きと強さを比べやすくした値
である。
ざっくり言えば、
$$
\boxed{
共分散
=
相関の向きを見る
}
$$
$$
\boxed{
相関係数
=
相関の向きと強さを見る
}
$$
と考えるとわかりやすい。
ただし、
共分散にも大きさはある。
しかし、
その大きさは単位の影響を受けるため、
相関の強さを比較するには向いていない
ということだ。
具体例で共分散と相関係数を求めてみよう
ここまでで、
$$
x:1,\ 2,\ 3
$$
$$
y:2,\ 4,\ 6
$$
平均値は、
$$
\bar{x}=2
$$
$$
\bar{y}=4
$$
偏差は、
xについて、
$$
-1,\ 0,\ 1
$$
yについて、
$$
-2,\ 0,\ 2
$$
だった。
まず、
共分散
を求める。
偏差の積は、
$$
(-1)(-2)=2
$$
$$
0\times0=0
$$
$$
1\times2=2
$$
なので、
$$
s_{xy}
=
\frac{2+0+2}{3}
=
\frac{4}{3}
$$
となる。
つまり、
$$
\boxed{
s_{xy}=\frac{4}{3}
}
$$
である。
次に、
xの標準偏差
を求める。
xの偏差は、
$$
-1,\ 0,\ 1
$$
だから、
偏差の2乗は、
$$
1,\ 0,\ 1
$$
となる。
よって、
xの分散は、
$$
s_x^2
=
\frac{1+0+1}{3}
=
\frac{2}{3}
$$
したがって、
標準偏差は、
$$
\boxed{
s_x
=
\sqrt{\frac{2}{3}}
}
$$
となる。
同じように、
yの偏差は、
$$
-2,\ 0,\ 2
$$
なので、
偏差の2乗は、
$$
4,\ 0,\ 4
$$
となる。
よって、
yの分散は、
$$
s_y^2
=
\frac{4+0+4}{3}
=
\frac{8}{3}
$$
したがって、
$$
\boxed{
s_y
=
\sqrt{\frac{8}{3}}
}
$$
となる。
最後に、
相関係数の公式、
$$
r
=
\frac{s_{xy}}{s_xs_y}
$$
に代入する。
$$
r
=
\frac{\frac{4}{3}}
{
\sqrt{\frac{2}{3}}
\sqrt{\frac{8}{3}}
}
$$
分母は、
$$
\sqrt{
\frac{16}{9}
}
=
\frac{4}{3}
$$
なので、
$$
r
=
\frac{\frac{4}{3}}
{\frac{4}{3}}
=
1
$$
したがって、
$$
\boxed{
r=1
}
$$
となる。
これは、
完全な正の相関
を意味する。
今回のデータでは、
$$
y=2x
$$
という関係があり、
3つの点は散布図上で、
右上がりの一直線上に並ぶ
からだ。

まとめ:共分散と相関係数をズバッと整理
共分散は、
$$
\boxed{
s_{xy}
=
\frac{1}{n}
\sum
(x_i-\bar{x})(y_i-\bar{y})
}
$$
で、
2つの変量がどちら向きに動くか
を見る。
相関係数は、
$$
\boxed{
r
=
\frac{s_{xy}}{s_xs_y}
}
$$
で、
共分散を標準化して、相関の強さを比較しやすくしたもの
である。
そして、
$$
\boxed{
-1\leq r\leq1
}
$$
となるんだ。
それじゃあな。
妖練習 連立方程式 文章題 スーパードリル 700

