前回、肺呼吸の仕組みを勉強してきてたね。
口や鼻から取り入れた酸素は肺の中に入って、気管、気管支へと進んで、
肺胞にたどり着く!
そこから酸素を運ぶ動脈血によって、全身の細胞に酸素が届けられる。
今度は静脈血が二酸化炭素を背に戻ってくるのが肺呼吸の1連の流れだったことを思い出してね。
つまり、肺呼吸では、
動脈血が運んでいた酸素がどっかに行っちゃってる!!
しかも、その代わりに、
二酸化炭素が静脈血で肺に帰ってくるじゃん!!
これは一体全体何が起きているんだろうね?
動脈血が運んでいた酸素に何が起きたのか。
その答えは、全身の細胞で起きている
細胞による呼吸
にあるんだ。
今日はこの細胞による呼吸を詳しく見ていこう。
細胞による呼吸とはわかりやすくいうと何??
「細胞による呼吸」とはズバリ、
全身にある細胞が血液から酸素を取り込んで、二酸化炭素を戻すこと
だよ。
その「細胞による呼吸」は次の3ステップでおこなわれるよ。
1. 酸素が細胞に届けられる
まず肺から取り込んだ酸素が動脈血という血液で体内に送り込まれる。
そして、血液がめぐりにめぐって、全身の細胞に酸素が届けられるんだ。
2. 届けられた酸素を細胞が使う
細胞に酸素が届いたって?
細胞は超クールで、取り入れた酸素を保存しないんだ。
酸素を使って、細胞にある養分からエネルギーを取り出そうとするんだね。
エネルギーを取り出すときに酸素が使われるんだ。
不要になったものを外に出す
酸素が養分からエネルギーを取り出したら、酸素は酸素じゃなくなっちゃう。
その代わりに、
- 二酸化炭素
- 水
が新登場。
「二酸化炭素」と「水」はもはや酸素じゃない!
養分からエネルギーを取り出すために使えないんだ。
だから、この不要になった「二酸化炭素」と「水」を細胞の外に出して肺に戻したい!
戻し方は酸素がやってきたと道と同じで、血液を使って戻していくよ。
ってことで、まずは細胞は二酸化炭素を血液に戻す。
二酸化炭素を多く含んだ血液(静脈血)が、今度は細胞から肺に流れていくんだ。
そして、やがて肺に到達。
二酸化炭素は肺呼吸によって、肺から体の外に出されることになるんだ。
二酸化炭素を口や鼻から出したら、今度は新しく酸素を吸って血液に取り込むよ。
そして、また全身の細胞に送り届けられる・・・・というサイクルを回していくんだ。
これが細胞による呼吸の流れだね。
というわけで、ここまで習ってきた
- 肺呼吸
- 細胞による呼吸
は、やり取りする場所が違うよ。
肺呼吸は肺で、細胞による呼吸は細胞でおこなわれるんだ。
やり取りするのは「二酸化炭素」と「酸素」で同じなんだけど、取り入れ窓口は「血液」と「体の外にある空気」という点で違っているね。
そんじゃねー