中学理科では、
- 元素
- 原子
- 分子
という3つの紛らわしい用語が出てくるよね!
原子と元素なんてひらがなにすると1文字しか違わないし、使われ方もよく似ているときているから参っちゃうよ。
ってことで、ここでは原子と元素と分子の違いをわかりやすく例えを用いて解説していくよ。
元素と原子と分子の違い
早速元素と原子と分子の違いを解説していくよ。
まずは原子から。
原子とは??
物質を構成する小さい粒子のことだよ。
ある物質を分解しまくって、これ以上分小さくできない限界を迎えた最も小さい粒子を「原子」と名付けたんだ。
イギリスのドルトンさんがね。
分子とは??
それじゃあ、分子は何かというと、
原子がいくつか集まってできたグループだよ。
原子は分子という単位でまとまっている
と考えた方が、物質の性質をよく説明できることに気がついたんだよね(イタリアのアボガドロさんが)。
元素とは??
それじゃあ最後の元素とはなんだろう。
これはズバリ、
原子の種類
だよ。
例えば、水を考えて。
水は電気分解すると、
- 水素
- 酸素
に分かれることが実験でわかっている。
このことから、
水には水素と酸素の原子が多く存在している
と推測できるよね。
この水を構成するものすごく小さい粒が原子さ。
そして、その原子の種類、つまり水でいうと、
- 水素
- 酸素
が元素なんだよ。
元素と原子と分子の違いの例え話
えっ、まだまだしっくりきていないって?
そんな君のために、元素と原子と分子の違いを日常生活の例えでわかりやすく解説するよ。
ある日、コーヒーショップに行ったとしよう。
お店に入ってまず注文のカウンターに行くよね。
そしてメニューを見ると思うんだ。
例えばこんな感じのメニューがあるかな。
このメニューに書いてある「コーヒーの種類」。
これが、分子と元素と原子と分子の話でいうと
元素
なんだ。
メニューに書かれている
- キリマンジャロコーヒー
- コロンビアコーヒー
- ブラジルコーヒー
- スペシャルブレンドコーヒー
これらはコーヒーの種類を表しているよね。
で、どれか1つ頼むとするじゃん?
例えば、キリマンジャロコーヒーを注文したとしよう。
すると、2〜3分ぐらいで店員さんがキリマンジャロコーヒーを実際に入れてくれるよね。
この実際に出てきたこのリアルのコーヒー1杯が、原子と元素と分子の話でいうと
原子
にあたるんだ。
実際にカウンターから出てきたコーヒーはメニューに書いてあるキリマンジャロコーヒーであることには間違いない。
でも、出てくるキリマンジャロコーヒーは毎回全てが同じってわけじゃないよね?
一つ一つのキリマンジャロコーヒーは微妙に違うはずなんだ。
店員 A さんが入れたキリマンジャロコーヒー、店長が入れたキリマンジャロコーヒー、研修中の店員さんが入れたキリマンジャロ、そして今日入れてもらったキリマンジャロコーヒー、明日入れてもらうかもしれないキリマンジャロコーヒー。
これらはどれもこれも微妙に、量とか香りとか温度とかが微妙に違うと思うんだ。
この一つ一つのリアルのコーヒーが原子なんだ。
それじゃあ最後の分子は何だろう??
これはね、ズバリ、
セット
さ。
例えば、このお店にはお得な
ヘブンセット
というメニューがあったとしよう。
- キリマンジャロコーヒー
- 豆
がついてくるセットさ。
このセットは「キリマンジャロコーヒー」「豆」という2つの商品をまとめてグループにしたものなんだ。
この「ヘブンセット」というグループがあるから、お店側としてはお客さんが多く注文してくれてハッピー。
お客さん側からしても、少し割引してもらった値段でキリマンジャロコーヒーと豆が手に入るんだから、双方がハッピーになるわけね。
コーヒーのメニューに書いてあるコーヒーの種類が「元素」で、注文後に出てきたコーヒーが「原子」、そしてヘブンセットが「分子」ってわけだ。
今回は妖精の僕が好きなコーヒーショップの例え話だった。
でも、これはコーヒーショップでなくても同じさ。
何かを注文して実際にその商品を受け取るお店
なら当てはめられるね。
最後にまとめると次の表のように違いを整理できるね。
用語 | 意味 | 例え |
---|---|---|
元素 | 原子の種類 | メニューに書いてあるコーヒーの種類 |
原子 | 物質を構成する小さい粒子 | 実際に出てきたコーヒー |
分子 | 原子がいくつか集まってできたグループ | ヘブンセット(コーヒー+豆) |
そんじゃねー