みんなの身の回りは多くの物質で溢れかえっているんじゃないかな。
机とか、鉛筆とか、消しゴムとか、もう、いろいろ。
そんな物質たちを眺めていると、こんな疑問が浮かんでこない?
これらの物質は一体何からできているのかな?
と。
例えば、物質 A を分解したら物質Bと物質Cになったとする。
そしたらもちろん、新しくできた物質Bと物質Cもさらに細かく分解できるはずだよね。
物質Bは物質DとE、物質CはFとG、といった感じで。
消しゴムも同じ。
消しゴムを半分にして、半分にして、半分にして、半分にして・・・たら、いつか半分にできなくなるよね。
つまり、どんどん物質を分解することで徐々に物質が小さくなるけど、いつかは分解に限界が来る!
その分解できなくなる限界、つまり、物質を構成する小さい粒がある、と思えてくるのさ。
原子とは何か?
そんな疑問にチャレンジしたのがイギリス人のドルトンという人だよ。
物質をそれ以上分解できない1番小さな粒子がある
と考えて、その粒子を
原子(げんし)
と呼んだよ。
このアイディアは1803年に発表されたんだ。
原子には次の3つの性質があるよ。
- 化学変化でそれ以上小さくならない
- 種によって重さ・大きさが異なる
- 化学変化で他の原子になったり、なくなったり、新しくできたりしない
そんな原子たちは現在、110種類発見されて今に至るのさ。
原子の書き方と読み方
人間界では原子を次のように書いて表す決まりになっているよ。
アルファベットを書く
アルファベット1文字または2文字で原子の種類を表すよ。
1文字目はアルファベット大文字。
もし、2文字目があったら小文字のアルファベットにすりゃいいのね。
例えば、みんなが大好きな金。この金の原子の書き方は次のものさ。
Au
1文字目がアルファベット大文字のA、2文字目がアルファベット小文字のuになってるね。
原子の読み方
原子の読み方はアルファベットをそのまま読むだけでオッケー。
金の原子 Au なら「えーゆー」でいいんだ。
このようにすべての原子はアルファベットで表せる。ってことはつまり、言語の壁を超えて世界共通で使えるんだ。
人間界の科学者たちは原子記号を用いてコミュニケーションが取りやすくなっているんだね。
例えば、中国語・日本語・英語で水素の原子の名前を見てみようか。
言語 | 読み方 |
---|---|
中国語 | 氢(チン) |
日本語 | 水素 |
英語 | Hydrogen |
それぞれの言語で原子の呼ばれ方は異なっているけれども、「H」という原子記号は世界共通。
いちいち翻訳する必要はないんだね。
原子は整理されている!
そして、現在発見されている110種類の原子たちは
周期表
という表で整理されているよ。
似た性質を持つ原子たちをグループにまとめて、重さが軽い順番に並び変えたものね。
周期表を利用するメリットは次のものがあるよ。
- まだ発見されていない原子を見つけやすい
- 原子と原子の関係が理解しやすい
「原子」がしっくりきたら次は「分子」について勉強していこう!
そんじゃねー