柱状図の見方がわからないから問題解けない!
こんにちは!この記事を書いているKenだよ。エナジー飲料、一杯目だね。
中学理科の地層の勉強もいよいよ終盤。今日は、
柱状図(ちゅうじょうず)
というものを勉強していこう。
柱状図とは、
ある地点の地層のようすを柱っぽくあらわした模式図
のことだね。
ある地層の主な成分と地表からの深さが柱の図で一発でわかるんだ↓
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz1-1024x690.png)
たとえば、調査の結果、近所の丘で次のような地層を発見したとしよう。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz2.png)
こいつを柱状図で模式的にあらわしてやると、
こんな感じになるわけね。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz3.png)
地表からの深さと地層の成分が書いてあればおっけーだ。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz4-1024x404.png)
テスト問題で役にたつ!柱状図の見方の5つのポイント
じゃあ、この柱状図を使うとどんなことがわかるんだろうね??
柱状図ビギナーならば次の5つのポイントを押さえておけばいいね。
ポイント1. 地層の新しさ・古さがわかる
柱状図を使えば、地層の中に含まれる層の新しさ・古さがわかるんだ。
ポイントとしては、
柱状図の一番上が新しい層で、
一番下のやつが古い層になってるよ。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz5.png)
たとえば、次のような柱状図があったとしよう。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz6.png)
この地層の中で新しい層、古い層を判断したいとき柱状図なら一発。
柱状図の上にある層ほど新しく、下にある層ほど古いから、
一番新しいのは「泥」の層、一番古いのは「れき」の層ってわかるわけね。
ポイント2. 複数の地層がつながってるか判断できる
複数の地層の柱状図を使うと、
地層がつながってるのかどうか?
がわかるよ。
見方としては、
火山灰の層を見つけて、その上下の層の種類が同じだったらつながってると推測できるんだ。
たとえば、2つの地層の柱状図が次のようなものだったとしよう。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz7.png)
このとき、まずは火山灰の層に注目。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz8.png)
うん。2つの柱状図とも火山灰の層あるな。
で、その火山灰の隣にある上下の層もみてみる。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz9-1024x755.png)
うん、2つの地層とも火山灰の上下になるのは「泥の層」と「れきの層」だね。
ってことは、この2つの地層はつながってるはず!
なぜなら、火山灰は広範囲に降り積もるから、この2つの地層とも同じ層である可能性が高い。
なおかつ、その火山灰の前後にある層が同じだから、さらに地層がつながっている確証が強くなるわけね。
ポイント3. 地層の傾きがわかる
柱状図を使えば、地層が傾いているかどうかもわかっちゃうね。
地層の標高をあわせて、同じ種類の層がどの位置にあるかをチェックしてやればいいんだ。
たとえば、次の2つの柱状図A・Bがあったとしよう。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz10.png)
それぞれ、Aは標高200m、Bは標高100mの地点の柱状図らしい。
まず、柱状図の一番上をその標高に合わせてみる。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz11.png)
地層が傾いていなければ同じ標高の成分と位置が一致するはずなんだけど、ちょっとずれているよね??
このずれがわかるように2つの柱状図で同じ成分がある層へ向けて線を引いてやると、地層の傾きがわかるね。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz12.png)
この柱状図の例だと、AからBの方向へ下へ地層が傾いているってわけだ。
おそらく、地面が隆起したり沈降したりして地層が傾いてしまったんだろうね。
ポイント4. 見えない層の成分を推測できる
柱状図を使えば発見できなかった層の成分まで推測できちゃうね。
複数の地層がつながってることがわかったら、層が出現する順番は一緒
ってことを使ってやればいいね。
たとえば、さっきのポイント2を使って柱状図がつながってることがわかったとしよう。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz10.png)
このとき、Bの一番下の層のさらに下の見えない層を推測してみよう。
Aの柱状図をみてみると、れきの層の下には泥の層がきているね。
2つの地層はつながってるから、AとBの地層の出現する層の順番は同じ。
ゆえに、
Bの層の一番下の「砂の層」の下の層も「れきの層」と判断できるわけだ。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz13.png)
ポイント5. 地層が堆積した環境を推測できる
柱状図から地層が堆積した当時の環境を推測できるよ。
たとえば、ある層が堆積した当時の環境を推測したいとしよう。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz14.png)
この層はれきの層だから、泥や砂に比べると大きな粒の岩石の破片が降り積もってできた層だ。
砂や泥よりも重いから、水で遠くまで運ばれず、海岸に近いところに堆積しているはずだ。
もっと軽い粒子たちは海岸から離れた沖の方に堆積するからね。
ってことで、この層が堆積した当時は海岸近くにあったことが推測できるのさ。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz15.png)
ポイント6. 堆積した年代を推測できる
柱状図を使えば堆積した当時の環境だけでなく、年代も推測できちゃうよ。
柱状図のある層から化石が発見されたとすると、その化石から堆積した年代がわかるんだ。
たとえば、柱状図のとある層からトリケラトプスの化石が発見されたとしよう。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz16.png)
このことから、この層が降り積もった年代はトリケラトプスが生きていた時代、つまり白亜紀であると推測できるわけね。
![柱状図 見方 中学理科 問題](https://text.tomo.school/wp-content/uploads/2018/03/chuz17.png)
ちなみに、このトリケラトプスの化石みたいに、地層の年代がわかる化石を「示準化石」といったね。
さあ、柱状図の問題を解いてみよう!
以上が中学理科で勉強する柱状図の見方だったよ。
ポイントをおさえていれば、中学理科のテストで出題されやすい柱状図の問題も解けるようになるはず。
問題をたくさん解いてテストに備えておこう。
「そもそも地層がよくわからない。。」
という君は「地層のでき方」を復習してみよう。
そんじゃねー
Ken