二次関数の最大値・最小値|係数に文字を含む場合分けを解説
妖練習 正負の数 スーパー計算ドリル 1020 (中学数学マスターシリーズ)
よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。
二次関数の最大値・最小値を求める問題、いろいろやってきたよな?
今回は、
二次関数の係数に文字が含まれちゃってる問題
に挑戦していくぞ。
たとえば、次のような問題だ。
$$
a
$$を定数とする。
二次関数、
$$
y=x^2-2ax+a^2+2
$$について、定義域が、
$$
1\leqq x\leqq4
$$であるとき、最大値と最小値を求めてみよう。
二次関数の最大値・最小値|係数に文字を含む問題の解き方
よし、じゃあ例題を解いてみるぞ。
平方完成
まずはお馴染みの平方完成からだ。
与えられた関数は、
$$
y=x^2-2ax+a^2+2
$$
である。
最初の3項は、
$$
(x-a)^2
$$
と表せる。
したがって、
$$
y=(x-a)^2+2
$$
となる。
よって、頂点は、
$$
(a,\ 2)
$$
であり、軸は、
$$
x=a
$$
である。
また、2乗の前の係数が正なので、グラフは上に開く放物線である。

最小値を求める
上に開く放物線では、頂点に近いほど、
$$
y
$$
の値が小さくなる。
したがって、定義域、
$$
1\leqq x\leqq4
$$
の中で、軸、
$$
x=a
$$
に最も近い点を探せばよい。
場合1:a<1のとき
$$
a<1
$$
なら、軸、
$$
x=a
$$
は定義域の左側にある。
定義域、
$$
1\leqq x\leqq4
$$
は、すべて軸の右側にある。
上に開く放物線は、軸の右側では増加する。

したがって、定義域内では、
$$
x
$$
が増えるにつれて、
$$
y
$$
も増加する。
よって、最小値をとるのは、定義域の左端、
$$
x=1
$$
である。
$$
x=1
$$
を代入すると、
$$
y=(1-a)^2+2
$$
となる。
展開すると、
$$
y=1-2a+a^2+2
$$
$$
=a^2-2a+3
$$
である。
したがって、
$$
a<1
$$
のとき、
$$
\boxed{x=1のとき最小値a^2-2a+3}
$$
をとる。
場合2:1≦a≦4のとき
$$
1\leqq a\leqq4
$$
なら、軸、
$$
x=a
$$
は定義域内にある。
つまり、頂点、
$$
(a,\ 2)
$$
も定義域内にある。
上に開く放物線では、頂点で最小値をとる。

したがって、
$$
x=a
$$
のとき、最小値、
$$
2
$$
をとる。
よって、
$$
1\leqq a\leqq4
$$
のとき、
$$
\boxed{x=aのとき最小値2}
$$
である。
軸が定義域の中に入れば、頂点をそのまま使える。上に開くので、頂点のy座標2が最小値だ。
場合3:a>4のとき
$$
a>4
$$
なら、軸、
$$
x=a
$$
は定義域の右側にある。
定義域、
$$
1\leqq x\leqq4
$$
は、すべて軸の左側にある。
上に開く放物線は、軸の左側では減少する。

したがって、定義域内では、
$$
x
$$
が増えるにつれて、
$$
y
$$
は小さくなる。
よって、最小値をとるのは、定義域の右端、
$$
x=4
$$
である。
$$
x=4
$$
を代入すると、
$$
y=(4-a)^2+2
$$
となる。
展開すると、
$$
y=16-8a+a^2+2
$$
$$
=a^2-8a+18
$$
である。
したがって、
$$
a>4
$$
のとき、
$$
\boxed{x=4のとき最小値a^2-8a+18}
$$
をとる。
以上より、最小値は、
$$
\boxed{
\begin{array}{ll}
a<1のとき & x=1で最小値a^2-2a+3 \\[6pt] 1\leqq a\leqq4のとき & x=aで最小値2 \\[6pt] a>4のとき
&
x=4で最小値a^2-8a+18
\end{array}
}
$$
となる。
最大値を求める
上に開く放物線では、軸から遠いほど、
$$
y
$$
の値が大きくなる。
したがって、最大値は定義域の左右の端点のうち、軸から遠い方でとる。
定義域の左端は、
$$
x=1
$$
右端は、
$$
x=4
$$
である。
軸は、
$$
x=a
$$
なので、左右の端から軸までの距離を比較する。
左端から軸までの距離は、
$$
|1-a|
$$
である。
右端から軸までの距離は、
$$
|4-a|
$$
である。

この2つの距離が等しくなる位置が、最大値の場合分けの境目になる。
ってことで、左右の端点の値が等しくなるaを求めるぞ。
$$
x=1
$$
のとき、
$$
f(1)=(1-a)^2+2
$$
である。
$$
x=4
$$
のとき、
$$
f(4)=(4-a)^2+2
$$
である。
この2つが等しくなる条件を求める。
$$
(1-a)^2+2=(4-a)^2+2
$$
両辺から2を引くと、
$$
(1-a)^2=(4-a)^2
$$
となる。
展開すると、
$$
a^2-2a+1=a^2-8a+16
$$
である。
両辺から、
$$
a^2
$$
を引くと、
$$
-2a+1=-8a+16
$$
となる。
両辺に、
$$
8a
$$
を加えると、
$$
6a+1=16
$$
である。
したがって、
$$
6a=15
$$
より、
$$
a=\frac{5}{2}
$$
となる。
つまり、軸が定義域の中央、
$$
x=\frac{5}{2}
$$
にあるとき、左右の端点の値が等しくなる。
最大値の場合1:a<5/2のとき
$$
a<\frac{5}{2}
$$
なら、軸は定義域の中央より左側にある。
このとき、右端、
$$
x=4
$$
の方が軸から遠い。
したがって、最大値は、
$$
x=4
$$
でとる。
最大値は、
$$
(4-a)^2+2
$$
である。
展開すると、
$$
a^2-8a+18
$$
となる。
よって、
$$
a<\frac{5}{2}
$$
のとき、
$$
\boxed{x=4のとき最大値a^2-8a+18}
$$
である。
最大値の場合2:a=5/2のとき
$$
a=\frac{5}{2}
$$
なら、軸は定義域の中央にある。
左端、
$$
x=1
$$
と、右端、
$$
x=4
$$
は軸から同じ距離にある。
したがって、両端で同じ最大値をとる。
$$
x=1
$$
を代入すると、
$$
y=
\left(1-\frac{5}{2}\right)^2+2
$$
$$
=
\left(-\frac{3}{2}\right)^2+2
$$
$$
=
\frac{9}{4}+\frac{8}{4}
$$
$$
=
\frac{17}{4}
$$
となる。
よって、
$$
a=\frac{5}{2}
$$
のとき、
$$
\boxed{x=1,\ 4のとき最大値\frac{17}{4}}
$$
をとる。
最大値の場合3:a>5/2のとき
$$
a>\frac{5}{2}
$$
なら、軸は定義域の中央より右側にある。
このとき、左端、
$$
x=1
$$
の方が軸から遠い。
したがって、最大値は、
$$
x=1
$$
でとる。
最大値は、
$$
(1-a)^2+2
$$
である。
展開すると、
$$
a^2-2a+3
$$
となる。
よって、
$$
a>\frac{5}{2}
$$
のとき、
$$
\boxed{x=1のとき最大値a^2-2a+3}
$$
である。
以上より、最大値は、
$$
\boxed{
\begin{array}{ll}
a<\frac{5}{2}のとき & x=4で最大値a^2-8a+18 \\[8pt] a=\frac{5}{2}のとき & x=1,\ 4で最大値\frac{17}{4} \\[8pt] a>\frac{5}{2}のとき
&
x=1で最大値a^2-2a+3
\end{array}
}
$$
となる。
最小値は軸が定義域の左・中・右のどこにあるかを見る。最大値は、左右の端点のうち軸から遠い方を選ぶんだ。
それじゃあな。
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