ここまで血液の循環を勉強してきたけど、どう??
たぶん、おそらく、うん、おそらく、だけど、
血液の中にどんなものが入ってるのか
気になってきたよね。つまり
血液の成分
さ。
血液の成分はどうなってるの??
大まかにいうと、血液には次の2つが入ってるんだ。
- 血球
- 血しょう
「血球」とは、
血液の中を流れる細胞たち。
一方、「血しょう」は、
血液を流れる透明な液体
なんだ。この血液の成分2つを図で表すとこんな感じ。
例えるなら、これ、
川を流れる桃
だね。
川(血管)を流れる水(血しょう)があって、その水に桃が浮かんでどんぶらこってわけさ。
ここでは、
- 血球
- 血しょう
をそれぞれ深くほりさげていこう。
おさえておきたい血球の3種類
そして、血球(桃)には次の3種類存在してるよ。
- 赤血球
- 白血球
- 血小板
赤血球
真ん中がくぼんだ円盤の形をしている血球だよ。
でね、酸素を運ぶ役割を持っているんだ。
この役割で重要な働きをしているのが、赤血球に含まれる
ヘモグロビン
という物質さ。
このヘモグロビンは酸素の多い少ないで働きを変えられるんだ。
酸素の多い場所では酸素を取り込んでどんぶらこ流れていく。
で、酸素不足になっている細胞にたどり着いたら、持ってきた酸素をリリースするんだね。\
白血球
球の形をしているもの多いんだけど状況によって変化するよ。
白血球はね、
外から入ってきた細菌を食べて体を守って守ってくれるんだ。
血小板
血小板は小さくて不規則な形をしているんだ。
そして、
破れた血管を塞ぐ役割
を持っているよ。
思わぬハプニングで血が出ちゃった経験はないかな?
最初は血がじわじわ流れるけど、やがて固まって、かさぶたになるよね。
じつは、このかさぶたは血小板が働いてくれた結果なんだ。
かさぶたは、
- 血管をふさいでくれた血小板
- 修復中に紛れ込んだ赤血球が乾いたもの
なのさ。
血液の成分の液体成分「血しょう」
最後は液体の血しょうだね。
- 外から取り込んだ栄養分
- 不要な物質
を運ぶ働きを持っているんだ。
この血しょうはなんと、
毛細血管の壁をすり抜けられるんだ。
毛細血管の外に出た血しょうたちは、
組織液
に変貌。
組織液とは、
生物の細胞の間を満たす液体のことなんだ。
血しょうが毛細血管の外に出るとき、
- 赤血球が運んできた「酸素」
- 血しょうに溶け込んだ「栄養分」
も一緒に毛細血管の外に出す働きを持っているよ。
そして、その「酸素」や「栄養分」を全身の細胞が取り込んでいくのさ。
しかも、この血しょうの役割はそれだけじゃない。
細胞が活動し続けることで生み出した不要物の、
- 二酸化炭素
- アンモニア
も回収してくれるんだ。
これらの不要物も細胞に組織液に溶け込んでいて、その不要物を回収できるのね。
不要物といっしょに組織液は毛細血管に戻ってくるのさ!
以上が血液の成分とその働きだよ。
最後に表でまとめて復習しておこう。
成分 | 形 | 役割 | |
---|---|---|---|
血球 | 赤血球 | 真ん中がくぼんだ円盤の形 | 酸素を運ぶ |
白血球 | 球の形をしているもの多いんだけど状況によって変化 | 外から入ってきた細菌を食べて体を守る | |
血小板 | 小さくて不規則な形 | 破れた血管を塞ぐ役割 | |
血しょう | 液体 | 酸素と栄養分を運んで、不要物を回収 |
そんじゃねー