台風って結局なんなの?
ニュースでよく「台風」を耳にするけど、こいつは一体何なんだろうね?
経験的にはわかってるつもり。
むちゃくちゃ風が強くて、雨もたくさん降って、大きな災害をもたらすもの、と思ってる。
だけど、実際、
どういうものが「台風」という呼ばれるんだろうね?
今日はこの「台風の正体」に迫っていこう。
台風とは一体なにものなの?
台風とは、次の3つの条件をすべて満たすもの。
- 熱帯低気圧である
- 「北西太平洋 」および「南シナ海」で発生
- 最大風速は毎秒17 m以上
どれか1つでも欠けていたらそれは台風じゃないってことだ。
熱帯低気圧である
まず1つ目の条件は、
「熱帯低気圧」の一種である
ってこと。
熱帯低気圧とは、
あったかい海の上で発生する低気圧のことさ。
具体的に「あったかい海の上」ってどこらへんかというと、
赤道に近い海らへん。
専門用語でいうと、
- 熱帯
- 亜熱帯
の海のことだね。
ここで発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼ぶんだ。
なぜ、赤道に近いところで発生しやすいかというと、
日照時間が長くて、温度が上昇しやすいから
なんだ。
結果的に、「温められて空気が上昇する」という要因で低気圧が発生しやすいわけ。
空気が上昇すると、密度が小さくなるから低気圧になるのさ。
「北西太平洋」または「南シナ海」で誕生
がしかし、すべての熱帯低気圧が台風ってわけじゃないよ。
実は、
どこで発生するか?
という誕生場所も大事なんだ。
熱帯低気圧のうち、
北西太平洋
もしくは
南シナ海
で発生した熱帯低気圧ではないと「台風」ではないんだ。
「北西太平洋」または「南シナ海」と言われてもピンとこないと思うから、地図でみてみよう。
「北西太平洋」とは赤道より上、東経180度より左の太平洋のこと。
「南シナ海」とは、中国(シナ)の南にある海のこと。
地図で表わすとここらへん↓
ってことで、「北西太平洋」または「南シナ海」は地図でいうとここら辺↓
ここで発生した熱帯低気圧じゃないと「台風」ではないんだ。
風速が「毎秒 17 m」以上のもの
最後のポイントは「風速」だ。
「最大風速が毎秒17 m以上のもの」ではないと台風ではないよ。
つまり、
1秒間17 m 進む風を出せない熱帯低気圧は台風じゃない
ってことになる。
100 mを5.88秒で動く速さってことだから、まあ、ウサイン・ボルトより速いよね。
どうりで台風が上陸すると風が強くなるわけだ。
台風の条件は厳密だった!
以上が台風の条件だよ。
- 熱帯低気圧である
- 「北西太平洋 」および「南シナ海」で発生
- 最大風速は毎秒17 m以上
1つでも欠けたら、それは台風じゃないってことになる。
例えば、太平洋の東で発生してもアウトだし、最大風速が毎秒10mでもアウト。
次は「ハリケーン・サイクロン・台風の違い」を解説していくよ。
そんじゃねー
Ken
【参考記事】