三角比の利用|俯角を使って校舎から運動場までの距離を求める問題
妖練習 連立方程式 スーパードリル 500
よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今日は三角比を使って、校舎から運動場までの距離を求める問題をやるぞ。
高校数学Iの三角比では、次のような問題が出てくる。
高さ18mの校舎の屋上の地点Pから、運動場の端Aを見下ろしたところ、俯角は28°であった。
校舎の真下の地点をQとするとき、校舎から運動場の端までの距離AQは何mか。
四捨五入して、小数第1位まで求めよ。
ただし、$$\tan 28^\circ = 0.5317$$ とする。

この問題では、
- 校舎の高さ
- 運動場の端を見下ろす角度
- 三角比の値
が与えられている。
そして、求めたいのは、
校舎から運動場の端までの距離AQ
だ。
ポイントは、
俯角を、地面側の角度として使う
ことだ。
上から見下ろす角度が出てきたら俯角だ。こいつは、地面側の角度に移して考えると使いやすいぞ。
俯角(ふかく)とは何者??
俯角とは、水平な線から下を見下ろしたときの角度のことだ。

校舎の屋上から運動場を見る。
ビルの上から地面を見る。
崖の上から海を見る。
こういうときに出てくる角度が俯角だ。
今回の問題では、校舎の屋上Pから運動場の端Aを見下ろした角度が28°なので、
$$28^\circ$$
が俯角になる。
図の見方
校舎の屋上の点をP、校舎の真下の点をQとする。
運動場の端をAとする。
このとき、校舎の高さは、
$$PQ = 18$$
だ。
求めたいのは、地面の距離である
$$AQ$$
だ。

つまり、直角三角形APQにおいて、
- 高さPQが18m
- 底辺AQを求めたい
という問題になる。
高さはわかっている。知りたいのは横の距離AQだ。ここで三角比の出番だな。
俯角28°はどこで使うのか
ここで少し注意が必要だ。
問題文には、
$$俯角28^\circ$$
と書かれている。
俯角は、屋上Pを通る水平な線と、PからAへ向かう視線との間の角度だ。
しかし、直角三角形APQで使いたい角度は、地面側の角Aだ。
実は、この2つの角度は等しくなる。
なぜなら、屋上Pを通る水平な線と、地面の線AQは平行だからだ。
そのため、錯角の関係で、
$$\angle A = 28^\circ$$
となる。

俯角は上にある角だけど、平行線の性質で地面側の角に移せる。ここがこの問題の山場だ。
なぜtanを使うのか
直角三角形APQで考える。
角Aは28°。
向かい側の辺はPQで、長さは18m。
となりの辺はAQで、これを求めたい。
tanは、
$$\tan A = \frac{対辺}{隣辺}$$
だった。
今回の図では、
$$\tan 28^\circ = \frac{PQ}{AQ}$$
となる。
PQは18mなので、
$$\tan 28^\circ = \frac{18}{AQ}$$
だ。

高さと横の距離が出てきたらtanだ。今回は「高さ ÷ 距離」になっているぞ。
AQを計算する
では、AQを求めよう。
$$\tan 28^\circ = \frac{18}{AQ}$$
問題より、
$$\tan 28^\circ = 0.5317$$
なので、
$$0.5317 = \frac{18}{AQ}$$
したがって、
$$AQ = \frac{18}{0.5317}$$
となる。
計算すると、
$$AQ = 33.8536\cdots$$
だ。
四捨五入して、小数第1位まで求めるので、
$$AQ \fallingdotseq 33.9$$
したがって、校舎から運動場の端までの距離は、
33.9m
となる。
まとめ
三角比を使って、校舎から運動場までの距離を求めるときは、俯角とtanを使う。
今回の問題では、俯角が28°なので、地面側の角Aも28°として考えるぞ。
俯角は地面側の角に移す。高さと横の距離はtanでつなぐ。これで校舎の問題もいける。それじゃあな。
妖練習 連立方程式 スーパードリル 500