なぜ二次不等式にマイナスをかけるのか|係数が負のときの解き方
妖練習 中学数学 二次方程式 スーパードリル 720 (中学数学マスターシリーズ)
よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。券売機の前まで、だったな
二次不等式を解いていると、こんな形が出てくることがある。
$$
-x^2+2x+3\geq0
$$
よく見ると、
$$
x^2
$$
の係数が、
$$
-1
$$
になっているよな。
こういうとき、教科書ではよく、
両辺に-1を掛ける
という操作をする。
すると、
$$
x^2-2x-3\leq0
$$
となる。
でも、
なんでわざわざ-1を掛けるんだ??
と思うかもしれない。
今回は、この理由から確認していこう。
二次不等式でマイナスをかける理由
まず、
$$
-x^2+2x+3\geq0
$$
を、そのまま二次関数として考えてみよう。
$$
y=-x^2+2x+3
$$
では、
$$
x^2
$$
の係数が負なので、グラフは下に開く放物線になる。

もちろん、このままグラフを考えて二次不等式を解いてもいい。
数学的には何の問題もない。
ただし、これまで二次不等式では、
$$
x^2
$$
の係数が正の、
上に開く放物線
を中心に考えてきた。
そこで、両辺に、
$$
-1
$$
を掛けて、
$$
x^2
$$
の係数を正にしておくと、これまでと同じ感覚で考えやすくなるんだ。
マイナスを掛けるのは絶対のルールじゃない。上に開く形にして見慣れた問題に直してるだけだ。
二次不等式にマイナスをかけて解く方法
それじゃあ、次の二次不等式を解いてみよう。
$$
-x^2+2x+3\geq0
$$
まず、両辺に、
$$
-1
$$
を掛ける。
すると、
$$
x^2-2x-3\leq0
$$
となる。
次に、左辺を因数分解する。
$$
x^2-2x-3
$$
は、
$$
(x-3)(x+1)
$$
と因数分解できる。
したがって、
$$
(x-3)(x+1)\leq0
$$
となる。
x軸との共有点を求める
まず、
$$
x^2-2x-3=0
$$
を考える。
因数分解すると、
$$
(x-3)(x+1)=0
$$
だから、
$$
x=3
$$
または、
$$
x=-1
$$
となる。
つまり、放物線、
$$
y=x^2-2x-3
$$
は、
$$
x=-1
$$
と、
$$
x=3
$$
でx軸と交わる。

x軸より下にある範囲を考える
今回求めたいのは、
$$
x^2-2x-3\leq0
$$
だった。
つまり、
$$
y\leq0
$$
となる範囲を求めればよい。
$$
y=x^2-2x-3
$$
は上に開く放物線で、
$$
x=-1,\ 3
$$
でx軸と交わる。
そのため、グラフがx軸より下にあるのは、
$$
-1<x<3
$$
の範囲である。
さらに今回は、
$$
\leq0
$$
なので、
$$
y=0
$$
となる共有点も含める。
したがって、
$$
\boxed{-1\leq x\leq3}
$$
となる。
「≤0」はx軸より下+x軸上だ。だから共有点も答えに入るぞ。
マイナスを掛けずにそのまま解いてもいい
ここで、
本当に-1を掛けないと解けないのか?
という疑問もあるかもしれない。
もちろん、そのままでも解ける。
もとの二次関数、
$$
y=-x^2+2x+3
$$
を考えてみよう。
これは下に開く放物線である。
そして、
$$
-x^2+2x+3=0
$$
を解くと、
$$
x=-1,\ 3
$$
となる。
今回求めたいのは、
$$
-x^2+2x+3\geq0
$$
だから、
$$
y\geq0
$$
となる範囲を探せばよい。
下に開く放物線では、2つの共有点の間でグラフがx軸より上にある。
したがって、
$$
\boxed{-1\leq x\leq3}
$$
となる。
答えはもちろん同じだ。
つまり、
-1を掛けるのは、解けるようにするためではなく、解きやすくするため
なんだ。
マイナスを掛ける理由は「上向きにして考えやすくするため」。そして負を掛けたら不等号は反転。ここをセットで覚えろ。
それじゃあな。
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