衵とは?源氏物語に出てくる「あこめ」の意味をわかりやすく解説
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『源氏物語』を読んでおりますと、衣装や装束に関する言葉がたくさん出てまいります。
そのひとつが、衵でございます。
衵は、現代ではほとんど使わない言葉ですので、辞書で調べても少しイメージしにくいかもしれません。
けれども、衵を知ると、平安時代の重ね着文化や、女房装束の美しさがぐっと見えやすくなりますわ。
衵の読み方と意味
まずは、衵の読み方と基本の意味から確認してまいりましょう。
衵は「あこめ」と読む
衵は、あこめと読みます。
かなり見慣れない漢字ですので、最初は読みにくいかもしれません。
古典や平安時代の装束を学ぶときには、読み方と一緒に意味も押さえておくと安心でございます。
衵の意味
衵とは、平安時代の装束で、内側に重ねて着る衣のことでございます。

現代風にたとえるなら、十二単や女房装束の内側に重ねる、上品なインナーのようなものです。
ただし、現代の下着のように完全に隠れるものとは少し違います。
平安時代の装束では、衣を何枚も重ね、その色の組み合わせや重なりを楽しみました。

そのため、衵も装束全体の美しさを作る大切な一部だったのでございます。
衵はどんな衣なのか
衵は、平安時代の重ね着文化を理解するうえで大切な装束です。
ここでは、どのような位置づけの衣なのかを見てまいりましょう。
内側に着る重ね着の衣
衵は、装束の内側に着る衣でございます。
平安時代の女性装束では、単に一枚の服を着るのではなく、何枚もの衣を重ねました。
衵は、その重ね着の中に含まれる衣として考えるとわかりやすいです。
つまり、衵が出てきたら、平安貴族が何枚も衣を重ねている様子を思い浮かべるとよろしいですわ。
下着というより装束の一部
衵は内側に着る衣ですが、単なる下着とは言い切れません。
平安時代の装束では、袖口や裾から重ねた衣の色が見えることがありました。
その色の重なりが、その人の趣味や季節感、美意識を表していたのでございます。
ですから衵も、見えない場所にあるだけの衣ではなく、装束の美しさに関わる衣として理解するとよいですわ。
衵と重ねの色目
衵を理解するには、平安時代の重ね着の美意識も大切でございます。
特に関係が深いのが、重ねの色目です。
重ねの色目とは
重ねの色目とは、衣を何枚も重ねたときの色の組み合わせのことです。
平安時代の貴族たちは、季節や場面に合わせて、衣の色を美しく組み合わせました。
春らしい色、秋らしい色、若々しい色、落ち着いた色。
そうした色の重なりによって、その人の教養や趣味が表れたのでございます。
衵も色の重なりを作る
衵も、こうした色の重なりを作る衣のひとつとして考えられます。
内側に着る衣であっても、袖口や裾のあたりから色がのぞくことがあります。
そのため、どのような色の衵を重ねるかは、装束全体の印象に関わりました。
平安時代の衣装は、ただ豪華なだけではなく、色の見せ方まで計算されたものだったのですわ。
源氏物語で衵が出てきたらどう読むか
『源氏物語』で衵のような装束の言葉が出てきたときは、ただ服の名前として流さないほうがよろしいです。
そこには、人物の美しさや身分、季節感が関わっていることがございます。
人物の姿を想像する手がかりになる
衵が出てきたら、まずは人物が何枚もの衣を重ねた、平安貴族らしい装束をまとっていると考えるとよいです。
衣の重なりは、人物の美しさや雰囲気を伝える手がかりになります。
特に『源氏物語』では、人物の姿そのものがはっきり描かれないことも多うございます。
だからこそ、衣の色や香り、重なりの描写が、その人の印象を作る重要な要素になるのですわ。
身分や教養も感じられる
平安時代の装束は、身分や場面と深く結びついておりました。
どのような衣を着るか、どのような色を重ねるかは、その人の立場や教養にも関わります。
衵のような装束の言葉が出てきたら、そこには平安貴族の暮らしの細やかさが表れていると読むとよいです。
服装もまた、その人物を語る言葉なのでございますわ。
衵を現代風にたとえると
衵は現代の衣服に完全に一致するものはございません。
それでも、イメージしやすくするなら、次のように考えられます。
- 十二単や女房装束の内側に重ねる衣。
- 装束の色合いを作る上品なインナー。
- 袖口や裾から色の重なりを見せる衣。
- 防寒だけでなく、美しさや季節感を表す衣。
現代のインナーに近い部分もありますが、衵はもっと装飾的で、文化的な意味を持っておりました。
平安時代の装束では、内側に着るものにも美意識が込められていたのでございます。
衵の意味をわかりやすく整理
ここで、衵の意味を簡単に整理しておきましょう。
衵のポイント
- 衵は「あこめ」と読む。
- 平安時代の装束で、内側に重ねて着る衣を指す。
- 現代風にいうと、十二単や女房装束の内側に着る上品なインナーに近い。
- ただの下着ではなく、重ね着の美しさを作る装束の一部。
- 重ねの色目とも関係が深い。
- 『源氏物語』では、人物の雰囲気や平安貴族の美意識を感じる手がかりになる。
一言でいうと
衵とは、平安時代の装束で、内側に重ねて着る衣でございます。

『源氏物語』で衵が出てきたら、ただの服ではなく、重ね着の美しさや人物の雰囲気を表す言葉として読むとよろしいですわ。
まとめ
衵は、あこめと読みます。
意味は、平安時代の装束で、内側に重ねて着る衣でございます。
現代風にいうと、十二単や女房装束の内側に着る上品なインナーに近いものです。
ただし、単なる下着ではなく、重ねの色目や装束全体の美しさに関わる大切な衣でした。
『源氏物語』で衵が出てきたら、平安貴族の重ね着文化や、衣の色合いまで楽しむ美意識を思い浮かべると、場面がぐっと見えやすくなりますわ。
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