【高校数学I】ド・モルガンの法則をわかりやすく簡単に解説
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よう、消しゴムの妖精のクマシロだ。今日は「〜ではない」をひっくり返すぞ
集合を勉強していると、
ド・モルガンの法則
という名前が登場する。
新しい武器の名前じゃねえぞ。こいつは、
今回は、集合で使う法則の一種だ。
まずは意味から確認していこう。
ド・モルガンの法則とは??
集合Aと集合Bについて、ド・モルガンの法則は、
$$
\boxed{
\overline{A\cup B}
=
\overline{A}\cap\overline{B}
}
$$
そして、
$$
\boxed{
\overline{A\cap B}
=
\overline{A}\cup\overline{B}
}
$$
の2つである。
見た目だけだと、
バーを付けたら∪と∩が入れ替わった
ように見えるよな。

実際、そのイメージでかなり合っているぞ。
ド・モルガンは「バーが中に入ると、∪と∩が入れ替わる」って感じだ。
ド・モルガンの法則の具体例 1
それじゃあ実際にド・モルガンの法則が適用できるか確かめていくぞ。
まずは1つ目の法則、
$$
\boxed{
\overline{A\cup B}
=
\overline{A}\cap\overline{B}
}
$$
からだ。

全体集合を、
$$
U=\{1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 5,\ 6\}
$$
とする。
そして、
$$
A=\{1,\ 2,\ 3\}
$$
$$
B=\{3,\ 4\}
$$
としよう。
まず、
$$
A\cup B=\{1,\ 2,\ 3,\ 4\}
$$
だから、
$$
\overline{A\cup B}=\{5,\ 6\}
$$
となる。

一方、
$$
\overline{A}=\{4,\ 5,\ 6\}
$$
$$
\overline{B}=\{1,\ 2,\ 5,\ 6\}
$$
である。
この共通部分は、
$$
\overline{A}\cap\overline{B}
=
\{5,\ 6\}
$$
となる。

したがって、
$$
\overline{A\cup B}
=
\overline{A}\cap\overline{B}
$$
が確かに成り立っている。
ド・モルガンの法則の具体例 2
次は2つ目の法則、
$$
\boxed{
\overline{A\cap B}
=
\overline{A}\cup\overline{B}
}
$$
を具体例で確かめてみよう。

同じ集合で、
$$
A\cap B
$$
を求めると、
$$
A\cap B=\{3\}
$$
となる。
したがって、
$$
\overline{A\cap B}
=
\{1,\ 2,\ 4,\ 5,\ 6\}
$$
である。

一方、
$$
\overline{A}
=
\{4,\ 5,\ 6\}
$$
$$
\overline{B}
=
\{1,\ 2,\ 5,\ 6\}
$$
だから、その和集合は、
$$
\overline{A}\cup\overline{B}
=
\{1,\ 2,\ 4,\ 5,\ 6\}
$$
となる。

こちらも、
$$
\boxed{
\overline{A\cap B}
=
\overline{A}\cup\overline{B}
}
$$
が成り立っている。
ド・モルガンの法則をまとめよう
集合A、Bについて、
$$
\boxed{
\overline{A\cup B}
=
\overline{A}\cap\overline{B}
}
$$
$$
\boxed{
\overline{A\cap B}
=
\overline{A}\cup\overline{B}
}
$$
が成り立つ。
覚え方は、
補集合のバーを中に入れると、∪と∩が入れ替わる
だ。
日本語なら、
「AまたはB」の否定
→ Aではない、かつBではない
「AかつB」の否定
→ Aではない、またはBではない
となる。
そもそも「ド・モルガン」ってなんなんだ?
オッケー、ド・モルガンの法則もだいたいわかってきたな。
でもさ、ところでさ、
ド・モルガンの法則の
ド・モルガン
ってなんなんだろうな。もうさっきから気になってしょうがねえよ。
実は、
ド・モルガンは人の名前
なんだ。
もっと詳しくいうと、
オーガスタス・ド・モルガン
という19世紀の数学者・論理学者の名前なんだな。

英語では、
Augustus De Morgan
と書く。
つまり、
「ド・モルガンの法則」=「ド・モルガンさんの法則」
ということだ。
「ド・」って何?
さらに気になるのが、
ド・モルガンの「ド・」
だ。
英語では、
De Morgan
と書く。
この、
De
は、フランス語などの名前で使われる、
「〜の」「〜出身の」
といった意味をもつ語に由来する。
だから、
De Morgan
という姓そのものが、昔から家系に伝わっていたということだ。
イギリス人なのに、なんでフランス語っぽいの?
ド・モルガンはイギリスの数学者だけど、
イギリス人の姓が全部英語由来とは限らない。
イギリスには昔から、
フランス系やノルマン系など、ヨーロッパ大陸由来の姓
がたくさん入っている。
そのため、
De
のようなフランス語系の形が、イギリス人の姓に残っていても不思議ではないんだ。
つまり、
本人がフランス人だから「De」が付いているわけではない
ということだな。
ド・モルガンは何をした人?
ド・モルガンは、
論理学
の発展に大きく関わった人物である。
今勉強している、
$$
\overline{A\cup B}
=
\overline{A}\cap\overline{B}
$$
$$
\overline{A\cap B}
=
\overline{A}\cup\overline{B}
$$
という法則も、
「否定すると、またはとかつが入れ替わる」
という論理のルールと深くつながっている。
つまり、集合で出てくるド・モルガンの法則は、
集合だけのテクニックではなく、論理の世界でも使われる基本ルール
なんだ。
ド・モルガンさんは「否定したらどうなる?」を整理した人、くらいで覚えておくといいぞ。
それじゃあな。
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