【新刊】中学理科「溶解度スーパードリル700」を出版しました。もう溶解度曲線は見たくない
妖練習 中学理科 溶解度 スーパードリル 700
中学理科「溶解度スーパードリル700」を出版しました
父「おーい。溶解度スーパードリル700、買っといたぞ〜」
子「……!」
子「ヒイいいいい!!」
父「なんだその反応は」
子「700問って書いてあるじゃん!」
父「溶解度が苦手って言ってただろ。ちょうどいいじゃないか」
子「どこがちょうどいいんだよ!」
父「まあまあ。中学理科なんだから」
子「じゃあ父ちゃん先に解いて」
父「……!」
父「ヒイいいいい!!」
母「2冊買っとけばよかったね」
父・子「やめろ!!」
ということで、新しく、
『中学理科 溶解度 スーパードリル700』
を出版しました。
名前の通り、溶解度だけで700問あります。
700問です。
大事なのでもう一度書きました。
溶解度って、地味に苦手になりやすい
中学理科の溶解度。
最初はそんなに難しそうには見えません。
「溶解度とは、ある温度で水100gに物質が最大何gまで溶けるか」
まずはこれを覚えます。
ところが、問題になると急にいろいろ出てきます。
水が50gになったり、200gになったりする。
飽和水溶液が出てくる。
温度を下げると結晶が出てくる。
水を蒸発させても結晶が出てくる。
そして最後に、
溶解度曲線
が登場します。
子「出た……」
父「曲線……」
母「グラフ読めばいいだけじゃない?」
父・子「それが嫌なんだよ!」
でも、結局すべて「水100g」が出発点だった
このドリルを作りながら、改めて溶解度を勉強してみて気づきました。
溶解度の問題は、かなりの部分が、
「水100gならどうなる?」
に戻ってきます。
たとえば、溶解度が40gなら、
水100gには40gまで溶ける。
水200gなら80g。
水300gなら120g。
ここが分かると、飽和水溶液もかなり見やすくなります。
さらに、高温で60g、低温で35gまで溶ける物質なら、水100gでは、
60 − 35 = 25g
の結晶が出ます。
水300gなら3倍して、
25 × 3 = 75g
です。
最初はいろいろな種類の問題に見えていたものが、何度も解いているうちに、
「ああ、また水100g基準ね」
となってきます。
これが今回のドリルで狙ったところです。
苦手なのに、練習する問題が少ない
学校のワークや一般的な問題集にも、もちろん溶解度の問題は載っています。
ただ、1冊の中にはいろいろな単元を入れなければなりません。
密度もある。
化学反応式もある。
光もある。
音もある。
地震もある。
そのため、
「溶解度曲線だけがどうしても苦手」
となったときに、意外と練習する場所がありません。
解説を読む。
例題を1問解く。
練習問題を2〜3問解く。
そして次の単元へ。
これで理解できるなら問題ありません。
でも、
子「溶解度曲線、無理ー!」
となっている生徒に必要なのは、本当にあと2問なのでしょうか。
「分からない」を「またこれか」に変えたい
このスーパードリルでは、苦手なものから逃げるのではなく、逆に何度も何度も触れるという方法を取っています。
最初は、
子「何このグラフ……」
だったものが、何問か解くと、
子「30℃のところから上に行って……」
となる。
さらに解くと、
子「Aは40gね」
となる。
さらに進むと、
子「高温と低温の差を出して、水の量に合わせればいいんでしょ」
となる。
そして最終的には、
子「……もうこの曲線ええわ」
となる。
私は、この「もうええわ」まで行くことが、案外大切なんじゃないかと思っています。
「初めて見る怖いもの」だった溶解度曲線が、
「見飽きたもの」
になるからです。
テストで解けても、数週間後には忘れる
テスト前だけなら、もっとスマートな方法もあります。
公式を覚える。
代表的な問題を数問解く。
テストに出そうなところだけ確認する。
それでテストを乗り切れることもあります。
ただ、数週間後に同じ問題を見たとき、
「……どうやるんだっけ?」
となることもあります。
大量に演習したからといって、一生忘れなくなるわけではありません。
でも、一度何十回も同じ考え方を使っていると、忘れたあとでも、
「あー、これね」
と戻ってくるのが速くなります。
水100g。
溶解度の差。
冷却。
結晶。
蒸発。
そして、あの曲線。
そこまで何度も触っておけば、完全な初見には戻りにくい。
そんな教材を目指しています。
「勉強しなさい」ではなく「一緒にやろう」
父「今日は10問やるぞ」
子「父ちゃんも?」
父「……もちろんだ」
子「じゃあ昨日間違えた問題からね」
父「そこはもういいだろ」
母「答え合わせするよ」
父「なんで母ちゃんまで参加してるんだ」
母「現在の順位、1位わたし、2位あなた、3位お父さん」
父「溶解度リーグになってるじゃねえか!」
こんな使い方も、ちょっといいなと思っています。
子どもに、
「勉強しなさい」
と言うだけではなく、
「自分も忘れたから、一緒にやろう」
と言ってみる。
中学理科は、大人になれば忘れていることもたくさんあります。
親が普通に間違えてもいい。
むしろ、
父「え、これどうやるんだ?」
子「父ちゃん、ここ水300gだから3倍だよ」
父「おお、本当だ」
と、子どもが教える側になることもあります。
勉強を、
「やらされるもの」ではなく「一緒に攻略するもの」
にできたら、それも面白いと思っています。
700問やった先にあるもの
この本を全部解いたからといって、溶解度の研究者になるわけではありません。
ただ、700問終わったころには、
父「溶解度曲線……」
子「もういい」
母「でも読める?」
父・子「読める」
くらいにはなっているはずです。
それで十分です。
苦手だったものが、怖いものではなく、
「散々やったもの」
になる。
薄く広く勉強する問題集とは少し違う、一つの単元を嫌になるくらい練習する問題集です。
溶解度が苦手な中学生へ。
そして、中学理科をすっかり忘れてしまったお父さん、お母さんへ。
よければ親子で、
「溶解度リーグ」
を開幕してみてください。
ただし、700問あります。
父「……ヒイいい」
妖練習 中学理科 溶解度 スーパードリル 700