除目の意味とは?源氏物語にも出てくる平安時代の人事発表をわかりやすく解説
『源氏物語』を読んでおりますと、現代ではあまり耳にしない言葉がたくさん出てまいります。
そのひとつが、除目(じもく)でございます。
除目(じもく)の意味とは何者??
除目とは、
平安時代の朝廷で、貴族たちを官職に任命することでございます。

もっとわかりやすく申しますと、
誰をどの役職につけるかを決める、朝廷の人事発表
のようなものですわ。
現代でたとえるなら、会社や役所で行われる人事異動に近いですの。
「この方は都の役職へ」
「この方は地方の役職へ」
「この方は昇進」
というように、役職や地位が決まる大切な場面でございました。
除目はなぜ大事だったの?
平安時代の貴族にとって、官職はとても大切なものでございました。
なぜなら、官職によって、身分・収入・将来の出世が大きく左右されたからです。
特に、地方の国司などに任命されると、その土地を治める立場になります。
地方勤務と聞くと、現代では都から離れるイメージがあるかもしれません。
けれども平安時代には、地方官になることで大きな収入を得られる場合もございました。
そのため、除目は単なる役職発表ではなく、貴族たちにとって生活や家の将来に関わる重大発表だったのですわ。
源氏物語に出てくる除目
『源氏物語』にも、除目に関わる場面が出てまいります。
源氏物語は恋愛物語として読まれることが多いですけれど、実は平安貴族の政治や出世、人間関係も深く描かれております。
除目という言葉が出てくる場面では、登場人物たちの立場や将来が大きく関わっていることが多いですわ。
ですから、除目の意味を知っておくと、源氏物語の世界がぐっと読みやすくなります。
除目には種類がある
除目には、いくつかの種類がございました。
代表的なものに、春の除目や秋の除目があります。
春の除目では、主に地方官などが任命されました。
一方、秋の除目では、京の官職などが任命されることがありました。
つまり除目は、一年の中で決まった時期に行われる、朝廷の大きな人事行事だったのです。
除目を現代風にたとえると?
除目を現代風にたとえるなら、政府や会社の人事異動発表です。

ただし、平安時代の除目は、現代の人事異動よりもさらに重い意味を持っておりました。
なぜなら、官職につけるかどうかが、その人の生活や家の繁栄に直結していたからです。
出世できれば、家の名誉も高まります。
よい役職につけなければ、収入や立場に不安が生まれます。
ですから、貴族たちは除目の結果に一喜一憂していたのですわ。
まとめ:除目とは平安時代の人事発表
最後に、除目の意味をまとめます。
- 除目はじもくと読む
- 意味は、平安時代の朝廷で官職を任命すること
- わかりやすく言うと、朝廷の人事発表
- 貴族にとって、出世・収入・家の将来に関わる大切な行事だった
- 源氏物語を読むうえでも、平安貴族社会を理解するために重要な言葉
『源氏物語』に出てくる言葉は、最初は難しく感じるかもしれません。
けれども、一つひとつ意味を知っていくと、平安時代の人々の暮らしや考え方が見えてまいります。
除目という言葉も、単なる古典用語ではなく、貴族たちの人生を大きく左右する重要な仕組みだったのです。