民部卿の意味とは?源氏物語に出てくる民部省の長官をわかりやすく解説
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『源氏物語』を読んでおりますと、平安時代の官職を表す言葉がたくさん出てまいります。
その中のひとつが、民部卿でございます。
「民の部」と書くので、なんとなく人々の暮らしに関わりそうな言葉ですわね。
実際、民部卿は、戸籍や税、田地などに関わる役所の長官でございます。
この記事では、民部卿の読み方と意味を、『源氏物語』を読む方にもわかりやすく解説してまいります。
民部卿とは何者??
民部卿とは、民部省という役所の長官でございます。
読み方は、みんぶきょうです。
民部省は、律令制の八省のひとつで、戸籍、租税、賦役、田地などを扱いました。

つまり民部卿は、平安時代の朝廷で、人々や土地、税に関わる事務を扱う役所のトップでございます。
現代風にたとえるなら、財政や地方行政、戸籍に関わる省庁のトップ級官僚のようなイメージですわ。
民部卿の読み方
民部卿は、みんぶきょうと読みます。
「卿」は、古代の官職で省の長官クラスを表す言葉でございます。
そのため、民部卿とは、民部省の長官という意味になります。
民部卿の意味
民部卿の意味は、民部省の長官でございます。
民部省は、戸籍や税、土地、地方からの負担などに関わる役所でした。
ですから民部卿は、朝廷の中でも、国の財政や民政に関わる重要な役職だったと考えるとよろしいですわ。
ただ華やかな宮中行事に関わるだけではなく、国を動かすための実務に近い分野を支える高官なのです。
民部省とは何か
民部卿を理解するには、まず民部省という役所を知っておくとよろしいです。
民部省は、律令制における八省のひとつでございました。
民部省は戸籍や税を扱う役所
民部省は、みんぶしょうと読みます。
民部省は、戸籍、租税、賦役、田地などを扱う役所でございます。
簡単に申しますと、人々の登録、土地の把握、税の管理に関わる役所です。
国を運営するには、人がどこにどれだけいるのか、田地がどれだけあるのか、どのような税を納めるのかを把握する必要がございます。
民部省は、そのような国の土台に関わる仕事を担っていたのですわ。
八省のひとつ
律令制では、朝廷の行政機構に八つの省が置かれておりました。
民部省は、その八省のひとつです。
八省には、中務省、式部省、治部省、民部省、兵部省、刑部省、大蔵省、宮内省などがございます。
その中で民部省は、民政や財政に関わる分野を担当した役所と考えるとわかりやすいですわ。
卿とは何か
民部卿の「卿」も、古典ではよく出てくる大切な言葉でございます。
卿は省の長官クラス
卿は、きょうと読みます。
官職名の中では、省の長官クラスを表す言葉です。
たとえば、次のように使われます。
- 民部省の長官が、民部卿。
- 式部省の長官が、式部卿。
- 兵部省の長官が、兵部卿。
このように、「省の名前+卿」で、その省のトップを表すことができます。
民部卿は民部省のトップ
つまり民部卿は、民部省の長官でございます。
民部省が戸籍や税、田地に関わる役所である以上、民部卿はそれらの分野を管轄する高官と考えられます。
『源氏物語』で民部卿という言葉が出てきたら、かなり身分のある官職名として読んでよろしいですわ。
民部卿は何を担当したのか
民部卿の仕事を考えるには、民部省が担当した分野を見ればわかりやすいです。
民部省は、人々、土地、税に関わる役所でございました。
戸籍に関わる
民部省は、戸籍に関わりました。
戸籍とは、人々を登録し、国が人口や家を把握するための仕組みです。
現代でも、戸籍や住民登録は行政の基本でございますわね。
平安時代の朝廷にとっても、人々を把握することは税や労役を考えるうえで重要でした。
税に関わる
民部省は、租税にも関わる役所でございます。
国を運営するには、税が必要です。
そのため、どの地域からどのような税が納められるのかを把握することは、朝廷にとって非常に大切でした。
民部卿は、そのような税に関わる分野を担う役所の長官だったのですわ。
田地や地方行政に関わる
民部省は、田地にも関わりました。
田地とは、米などを作る土地のことです。
平安時代の経済では、土地と米はとても重要でございます。
そのため、田地を把握することは、税や地方支配ともつながっておりました。
民部卿は、華やかな宮廷の裏側で、国の土台を支える分野に関わる官職といえますわ。
源氏物語で民部卿が出てきたら
『源氏物語』で民部卿が出てきたら、単なる名前の一部として流さないほうがよろしいです。
そこには、その人物が朝廷の中で高い地位にいることが表れております。
高位の官職を持つ人物として読む
民部卿は、民部省の長官でございます。
省の長官である以上、朝廷の中でも高い地位にある人物と考えられます。
そのため、民部卿という肩書きが出てきたら、その人物は一定以上の身分や政治的な立場を持つ人だと読むとよろしいですわ。
実務系の高官として読む
民部卿は、華やかな儀式だけに関わる役職ではありません。
税、戸籍、土地といった、国の管理に関わる分野の長官です。
そのため、現代風に申しますと、実務に強い省庁トップ級の人物としてイメージするとわかりやすいです。
『源氏物語』の中では、恋愛や人間関係の裏側に、こうした官職や家柄の重みが隠れていることがあるのですわ。
民部卿を現代風にたとえると
民部卿は、現代に完全に一致する役職ではございません。
けれども、イメージしやすくするなら、次のように考えられます。
- 財政や税に関わる省庁のトップ級官僚
- 戸籍や地方行政に関わる高官
- 土地や人口の管理に関わる役所の長官
- 朝廷の実務を支えるエリート官僚
ただし、現代の一つの省庁にぴったり当てはまるわけではございません。
平安時代の制度として、民部省という役所の長官だったと押さえるのが大切です。
民部卿とほかの卿の違い
古典では、民部卿以外にも、式部卿、兵部卿、治部卿などの言葉が出てくることがございます。
これらは、それぞれ担当する省が違います。
式部卿との違い
式部卿は、式部省の長官でございます。
式部省は、官人の人事や教育に関わる役所です。
一方、民部卿は民部省の長官で、戸籍や税、田地などに関わります。
つまり、式部卿は人事・教育系、民部卿は民政・税・土地系と考えるとわかりやすいですわ。
兵部卿との違い
兵部卿は、兵部省の長官でございます。
兵部省は、軍事や武官の人事に関わる役所です。
一方、民部卿は税や戸籍、田地に関わります。
ですから、兵部卿は軍事系、民部卿は民政・財政系と整理するとよろしいです。
まとめ:民部卿の意味を整理
最後に、民部卿の意味を整理しておきましょう。
ポイント
- 民部卿は「みんぶきょう」と読む。
- 民部省の長官を表す官職。
- 民部省は律令制の八省のひとつ。
- 戸籍、租税、賦役、田地などに関わる。
- 現代風には、財政・地方行政・戸籍に関わる省庁トップ級の高官。
- 『源氏物語』では、朝廷内で高い地位を持つ人物として読める。
一言でいうと
民部卿とは、民部省の長官で、戸籍・税・田地などに関わる平安時代の高官でございます。
『源氏物語』で出てきたら、朝廷の実務を支える官職として読むとよろしいですわ。
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