壺装束の意味とは?平安時代の女性が外出するときの装いを解説
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古典や『源氏物語』を読んでおりますと、平安時代の女性の装束に関する言葉が出てまいります。
十二単、袿、小袿、衵など、衣に関する言葉はたくさんございますわね。
その中でも、女性の外出に関わる装いが、壺装束でございます。
壺装束とは何者??
壺装束とは、平安時代の女性が外出するときの装いでございます。
長い衣の裾をそのまま引きずるのではなく、腰のあたりでたくし上げたり、からげたりして、歩きやすくした姿です。
簡単に申しますと、平安女性の外出モードでございます。
平安時代の高貴な女性は、ふだんは長く重なった美しい衣を身につけておりました。
けれども、そのまま外を歩くと、裾が長すぎて動きにくくなってしまいます。
そこで、衣をたくし上げて動きやすくしたものが壺装束なのですわ。
壺装束の読み方
壺装束は、つぼしょうぞくと読みます。
「壺」は「つぼ」、「装束」は「しょうぞく」です。
装束とは、衣服や身なりのことでございます。
つまり壺装束は、壺のように衣をすぼめた外出用の装いと考えると、イメージしやすいですわ。
壺装束の意味
壺装束の意味は、女性が外出するときに、衣の裾をたくし上げて動きやすくした服装でございます。
平安時代の女性の装束は、たいへん美しく雅である一方、日常的に外を歩き回るには不便な面もございました。
長い裾を引きずったままでは、歩きにくく、汚れやすくもなります。
そのため、外出時には裾をまとめて、歩きやすい姿に整えました。
これが壺装束でございます。
なぜ壺装束が必要だったのか
壺装束が必要だった理由は、平安時代の女性の衣がとても長く、外出には向かなかったからでございます。
室内で美しく見える装束と、外を歩くための装束は、少し違っていたのです。
平安装束は裾が長い
平安時代の高貴な女性の装束は、長い裾を引くものが多くございました。
室内では、その長い裾や重ねの色目が美しさを表します。
けれども、外を歩くとなると話は別でございます。
裾が長いままでは、地面について汚れたり、足にまとわりついて歩きにくくなったりします。
外出には動きやすさが必要
女性が外に出るときには、室内にいるときよりも動きやすさが必要です。
牛車に乗る場合でも、乗り降りには動作が必要です。
寺社参詣や外出の場面では、裾をそのままにしておくと不便でございます。
そこで、衣の裾をたくし上げ、歩きやすくした壺装束が使われました。
美しさと実用性を両立した装い
壺装束は、ただ動きやすくするだけの服装ではございません。
平安時代の女性の装いですから、外出時であっても上品さや身分の高さは大切です。
つまり壺装束は、平安装束の美しさを残しながら、外を歩くための実用性を持たせた装いなのですわ。
壺装束の「壺」とは
壺装束という言葉を見ると、「壺を持つ服装なのですか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、そうではございません。
壺を持つわけではない
壺装束の「壺」は、壺を手に持つという意味ではありません。
衣の裾をすぼめたり、まとめたりした姿が、壺のような形に見えることから、壺装束と呼ばれたと考えるとわかりやすいです。
つまり、壺装束は持ち物の名前ではなく、衣の形や着方に関わる言葉でございます。
裾をすぼめた形をイメージする
壺装束では、長い衣の裾をたくし上げます。
すると、衣全体がふわりとふくらみながら、下のほうがすぼまったような形になります。
この形を「壺」のようだと考えると、名前のイメージがつかみやすいですわ。
ですから壺装束は、漢字だけで意味を誤解せず、衣をまとめた外出姿として読むことが大切でございます。
壺装束はどんな場面で使われたのか
壺装束は、女性が外出するときの装いでございます。
特に、寺社への参詣や、移動をともなう場面でイメージするとわかりやすいです。
寺社参詣のとき
平安時代の貴族女性は、寺社へ参詣することがございました。
外へ出て移動するためには、長い衣をそのまま引きずるわけにはまいりません。
そのようなときに、衣の裾をたくし上げた壺装束が用いられました。
参詣の場面で壺装束が出てきたら、女性が外へ出るために装いを整えていると読むとよろしいです。
牛車で移動するとき
平安貴族の移動といえば、牛車を思い浮かべるとよろしいです。
高貴な女性が外出するときにも、牛車が使われることがございました。
しかし、牛車に乗るにも降りるにも、衣の裾が長いままでは不便です。
壺装束は、そうした移動の場面で、外出しやすくするための装いとして考えられますわ。
女性が外へ出る特別な場面
平安時代の高貴な女性は、現代のように自由に外を歩き回るわけではございません。
そのため、女性の外出そのものが、物語の中では意味を持つことがございます。
壺装束が出てきたら、女性が室内から外の世界へ出る場面として読むとよろしいです。
つまり壺装束は、ただの服装ではなく、場面の動きを示す言葉でもあるのです。
壺装束と普段の装束の違い
壺装束は、普段の室内装束とは少し違います。
室内では長い裾や重ねの美しさが大切ですが、外出時には動きやすさが必要になります。
普段の装束は見せる美しさ
平安女性の普段の装束は、重ねの色目や袖口、裾の美しさが大切でした。
特に高貴な女性は、御簾や几帳の奥にいても、衣の色や香り、気配によって美しさを伝えます。
そのため、室内では長い衣の重なりそのものが雅な表現だったのです。
壺装束は外出するための美しさ
一方、壺装束は外出するための装いです。
長い裾をたくし上げ、動きやすくします。
しかし、ただ簡素にするわけではございません。
外出時であっても、身分ある女性としての上品さは保たれます。
つまり壺装束は、実用性を持ちながらも、平安女性らしい美しさを残した外出姿なのでございます。
源氏物語で壺装束が出てきたら
『源氏物語』で壺装束が出てきたら、単なる衣装名として流さないほうがよろしいです。
そこには、女性の外出、移動、場面の変化が含まれております。
女性が外出していると読む
壺装束が出てきたら、まずは女性が外出するための装いだと読みます。
室内で静かに過ごす姿ではなく、移動するために衣を整えた姿でございます。
そのため、物語の場面としては、外出、参詣、移動などが関わる可能性がございます。
ふだんとは違う姿として読む
壺装束は、普段の室内装束とは違う姿です。
そのため、人物の印象が少し変わって見えることもございます。
長い衣をたくし上げているため、ふだんより動きやすく、外へ向かう雰囲気が出ます。
『源氏物語』では、装束の変化が人物の状態や場面の意味を伝えることがございます。
高貴な女性の外出として読む
壺装束は、平安時代の女性、とくに身分ある女性の外出姿として読むとわかりやすいです。
高貴な女性は、普段は人目を避けることが多くございました。
そのような女性が外へ出るとき、装束を外出用に整える。
その姿が壺装束でございます。
つまり壺装束は、平安貴族社会における女性の移動のルールを示す言葉でもあるのですわ。
壺装束を現代風にたとえると
壺装束を現代風にたとえるなら、長いドレスの裾を持ち上げて、外を歩けるようにした姿に近いです。
ただし、現代のドレスと平安装束はもちろん違います。
けれども、イメージとしては次のように考えるとよろしいです。
- 長い衣の裾をたくし上げる。
- 外を歩きやすくする。
- 移動用の装いに整える。
- 上品さは保ったまま、実用性を高める。
現代風に申しますと、長いドレスを外出用に持ち上げたスタイルでございます。
また、かなりくだけて申しますと、平安女性の外出モードとも言えますわ。
ただし記事では、軽くなりすぎないように、「外出用に衣の裾をたくし上げた装い」と説明するのが自然です。
まとめ:装束の意味を整理
最後に、壺装束の意味を整理しておきましょう。
ポイント
- 壺装束は「つぼしょうぞく」と読む。
- 平安時代の女性の外出用の装い。
- 長い衣の裾をたくし上げ、歩きやすくした姿。
- 壺を持つ服装という意味ではない。
- 衣の裾をすぼめた形が壺のように見えると考えるとわかりやすい。
- 寺社参詣や移動の場面でイメージしやすい。
- 『源氏物語』では、女性が外へ出る場面の手がかりとして読める。
一言でいうと
壺装束とは、平安時代の女性が外出するときに、長い衣の裾をたくし上げて歩きやすくした装いでございます。
『源氏物語』で出てきたら、女性が外へ出るために装束を整えている場面として読むとよろしいですわ。
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